好調なAAだが、なぜかヒンチクリフだけスピードが伸びない。ピットでマルコのアドバイスを受ける。Photo:INDYCAR(John Cote) |
天気予報では雨の可能性もあった。しかし、今日も正午から夕方6時までのプラクティスがほぼ滞り無く行なわれた。
今日の最速となる225.163mph平均の最速ラップをマークしたのは、ルーキーのカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)だった。走行3日目にマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)が出した最速ラップをごく僅かだが上回り、ルーキーが今月の最速となった。もちろんドラフティング利用だったが、ルーキーとしては目覚しい活躍ぶり、安定感である。
2番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)で、スピードは225.006mphだった。3番手はアンドレッティで、彼は224.882mph。今日、アンドレッティは225mph台に届かなかったが、今年のインディ用プラクティスで225mph台を経験しているのはアンドレッティ・オートスポートのこの3人だけということである。残りのチームメイト2人、ジェイムズ・ヒンチクリフとEJ・ヴィソは、ヒンチが20番手、ヴィソが6番手だった。
今年のインディーでのミステリーは、今季4戦2勝のヒンチだけがなぜだかスピードをずっと出せずに来ていること。マルコ・アンドレッティのマシンに走行4日目に乗った彼は224mph台を出してその日のトップだったが、自分の27号車では総合19番手にランクされるスピード=223.075mph(走行3日目)しか出せていない。開幕4戦の絶好調と引き換えにインディー用マシンは遅い……ということでもないだろうが。
今日は75周を走行。マシンの手応えも上々 Photo:INDYCAR(Bret Kelley) |
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、夕方の4時過ぎに223.660mphの自己ベストを記録。最終的に今日の10番手につけた。今月の総合だと14番手である。今日の琢磨のこなした周回数は75ラップだった。
「今日も収穫の多い1日でした。試したかった項目を幾つもテストできました。トラフィックはもう少し走りたかったけれど、今日は最後からひとつ前の走行でそれなりにトラフィックでの走りも行えました。マシンはかなり良いところまで仕上げてこれていると思います」と琢磨は語った。「明日はファストフライデイ。予選用のセッティングをします。みんなダウンフォースを減らして、単独走行をトライするでしょう。自分たちもそういう1日になると思います」。
走行を開始したラジア。なかなか渋いカラーリングだ Photo:INDYCAR(John Cote) |
シュミット・ピーターソン・モータースポーツのエントリーしている99号車は、2004年インディー500ウィナーのバディ・ライスが乗る話が進んでいたが、これはどうやら御破算になった模様だ。他のドライバーが乗る可能性はゼロではない。しかし、チーム・オーナーのサム・シュミットによれば、99号車を走らせ始めるのはシモン・パジェノーとトゥリスタン・ヴォーティエ、彼らのチームのふたりのレギュラーが予選を終えてからのことになるという。
エド・カーペンター・レーシングがエントリーしている40号車に関しても、まだ予選に出てくるかが明らかになっていない。シボレーとしてはエンジンの供給を行なうことにも問題はなく、参戦台数が増えることは歓迎というが……。
シュミットなのか、カーペンターの方なのか、いずれかのマシンに乗って34人目のドライバーとなり、予選2日目にバンプ・アウト合戦を実現させる候補としては、女性ドライバーのキャサリン・レッグ(出場1回=2012年/22位)、ジェイ・ハワード(出場1回=2011年/30位)、ブライアン・クロウソン(出場1回=2012年/30位)といった面々が挙っている。しかし、まだ本当に34台目が現実のものになるかはハッキリしていない。
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