31番グリッドでコナー・デイリーがクオリファイを果たし、AJ.フォイト・レーシングは2台揃っての決勝出場を決める Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大 |
34人目のドライバー、バンプデイにアタックせず
ドライバー&マシンの組み合わせは34になっていた。キャサリ ン・レッグ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)のエントリーが昨日決まったことによってだ。しかし、第97回インディー500の予選でバンプ アウトは起こらなかった。去年に続いて、2年連続のバンプ・アウト・ドラマなし……。33個のグリッドに34エントリーがあっても、34人目が予選2日 目=バンプデイにアタックを行わなかった。バンプはなくても、そこにドラマはちゃんと存在していた。
インディー500出場を断念したのは、 CARTシリーズへの出場経験もあるメキシコ出身のベテラン、ミチェル・ジョルダインJr.(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング=RLL) だった。決勝用ブーストでの走行だった木曜日、つまりはプラクティス開始から6日目、ミチェルのベストは218.073mphで、彼より遅かったのはその 日がマシンの完全シェイクダウンだったバディ・ラジア(ラジア・パートナーズ)だけだった。これは6日間を通してみても、ラジアのものを除けば一番遅いス ピードだった。
レギュラードライバーすら大苦戦のレイホール・ラニガン・レーシング
ジョルダインJr.のマシンのトラブルシュートできず
最悪の結果となってしまったジョルダインJr.Photo:INDYCAR(Chris Jones) |
予選2日目が夕方にさしかかっても、ミチェルは「フロントのグリップが全然感じられない」とマシンの異常を訴え続けていた。チームメイト2人にはスペアシャシーもあり、プラクティスで問題なく走っていた。しかし、それらにミチェルのエンジンを移植し、予選突破を目指すことはトライされなかった。ジェイクスは昨日ギリギリで予選24位に食い込み(許されるマックスの3回アテンプトして20位)、グレアムはポールデイにグリッドを確保をし損ねた。フルシーズンを戦うレギュラーたちが苦戦している状況では、スポット参戦のミチェルに手を差し伸べる余裕など生まれない。
メキシコからの大応援団を前に苦渋の決断
ミチェルは今年のインディーを振り返った。「最初に乗った時、マシンがおかしいと感じた。しかし、1年に1回しかインディカーに乗らないから、判断を下すのに躊躇した。しかし、コーナーをフラット・アウトで走れない。そんなマシンではスピードが上がらなくて当然だ。変えられるものは全部変えたよ、アンダーフロアやフロント・ウィング……。しかし、走ってみるとフィーリング、ハンドリングはまったく変わらなかった。スピードが上がらないからと、何か無理をしてもマシンを壊すだけだ。そうなった時にも、同じように決勝に出られなくなる」。
「マシンのどこかがおかしい。それは明らかだ。「何かが曲がっているとか、壊れているとか、緩んでいるとか……。でもそれを僕らは見つけることができなかった。来週はメキシコから大勢の人たちがくる。僕を信頼してくれているスポンサーたちだ。しかし、僕はインディー500に出場できなくなった。これはとても厳しい現実だ」。
バンプデイの最速はジョセフ・ニューガーデン
琢磨のチームメイト、コナー・デイリーは最後列31番グリッドに
今日はジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)が225.731mphで最速。25番グリッドをゲットした。昨日21番手でクォリファイしたシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)より速いが、ルールにより9列目イン側グリッドしか与えられないのだ。予選26位はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、27番手はセバスチャン・サーヴェドラ(ドラゴン・レーシング)だった。
10列目に並ぶのはトゥリストン・ヴォーティエ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)、アナ・ベアトリス(デイル・コイン・レーシング)、ピッパ・マン(デイル・コイン・レーシング)。そして、最後列はコナー・デイリー(AJ・フォイト・エンタープライゼス)、ラジア、レッグだ。
以上
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