2013年5月14日火曜日

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント27 第97回インディー500 5月13日 プラクティス3日目:「今日は僕も知らない領域に入りました、どうしても試したかったことなのでね。それがある意味、うまく働いてきています」

3日目から登場したデイリーにアドバイス Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大
前日までの足踏み状態を脱却し、一気にスピードアップを実現

 今日は走行3日目。昨日の2日目はちょっとした足踏み状態に陥った感もあった佐藤琢磨&AJ・フォイト・チームだが、今日は一気にスピードアップを実現し、単独走行でもコンスタントに速いスピードをマークしていた。軌道修正とプログラムの消化アップに成功した彼らは、再び計画通りの状態に自らを戻す事に成功した。琢磨もチームも、リズムを掴み、波に乗りつつある状況だ。
「セットアップという意味で、これまで入ったことのない領域に今日は入りました」

Jack Amano(以下――):今日はスピードが一気に上がりましたが、どんな1日でしたか?
佐藤琢磨:今日は良かった。いろいろ試して、結構やったことがないところにまで手を入れて、クルマがどうなるのかっていうのを試せたので、時間も有効に使えたと思う。今日の自分たちのベストスピードは、もちろんトウを使ってる集団で出したものだったんだけど、単独でも結構いいところまでいってたから、そういう意味ではすごくいい1日だったと思います。

――走行終了間際には220mph台でコンスタントに走っていました。そこで色々なことを感じ取ったりできていたんですね?
佐藤琢磨:そうです。セットアップという意味で、これまで入ったことのない領域に今日は入りました。エンジニアのドン(・ハリデイ)もやったことがないし、僕も知らない領域に入ってるんだけど、でもそれをやってみた。どうしても試したかったことなのでね。それがある意味、うまく働いてきています。ただ、最後は所謂ハッピーアワーという、速くなる時間帯でのスピードだったでしょ? だから、トラックが単純に早くなったのか、実際にクルマがどう変化していたのかっていうのを、色々なパラメーターから確認したいと思っています。

「今日の最後、なんで自分たちが速かったのかを見極めないといけませんね」


――近頃のハッピーアワーは、インディアナ州が何年か前からサマータイムを採用したこともあって、夕方のセッション終了間際の方が気温も路面も日中より高くなるケースが見られます。
佐藤琢磨:そう、今日も気温は最後に上がってましたよね、2℃ぐらい。そういう意味ではハッピーアワーといっても、そのとおりにスピードが上がるとは限らない。でも、今日の最後、自分たちは速かったから、なんでそうなったかっていうのは見極めないといけませんよね。あと、目指していたところ違うバランスになってる部分が幾つかあるので、それが何でなのかも今晩解明したいです。

「明日からどんどんチームメイトに仕事を頼みますよ」

――タイヤも慎重に使ってきているようですが、現時点までは、その点も計画通りですか?

佐藤琢磨:はい。この後、週末に向けて天候が悪くなるって予報なので、今日から新しいエンジンを入れてますけど、プラン通りにいってます。それと、今日からコナー(・デイリー)が走り出しましたよね? 彼が結構アッという間にスピードに乗せてくれたので、良かったですね。明日からは、彼と手分けして色々テストができると思いますよ。

――ルーキーですが、もう明日から仕事を頼めちゃいますか。
佐藤琢磨:はい。ガンガン頼みますよ。

――今日がインディー走行は初めてで、219mphを出してましたね。
佐藤琢磨:そうでした。すごい早いペースでスピードを出せてます。

――スピードを強く意識してはいないかもしれませんが、今日、220mph台を単独走行で続けて出せていたというのは、やっぱり安心できることだったでしょうか?
佐藤琢磨:はい、納得の行くスピードになっていたと思います。今日はとても収穫の多い1日とできていました。
 
以上

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