2013年5月14日火曜日

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント26 第97回インディー500 5月12日 Day2:「この2日間で下地作りをして、エンジンのマイレッジが終わらせて、明日からはフレッシュエンジンで走ります」

プラクティス中、ピットロードでマリオ・アンドレッティに遭遇。「初優勝おめでとう!」と声をかけられる Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano)クリックして拡大
タービュランスに苦しめられた走行2日目

 プラクティスが7日間もあるインディー500では、大急ぎでマシンを仕上げ切る必要はない。
 とは言うものの、やはり1日でも、あるいは1時間でも早くトップレベルのスピードを出したいと誰もが考える。
 単独走行でマシン作りを少しずつ確実に進めて行きたい佐藤琢磨とAJ・フォイト・エンタープライゼスは、初日に29周、2日目の今日はその倍以上の62周を走った。しかし、ベスト・スピードは219.082mph(=約352.505㎞/h)で、31台が走った中で15番手と目立たない位置につけている。
 それに対して、今日の夕方には5台体制のアンドレッティ・オートスポートが我が者顔でコースを走り回り、5人はトップ4をかっさらった上、残る1台も6番手のスピードをマークした。
 彼らが巻き起こすタービュランスは、単独走行でのセッティングを進めたい琢磨たちのようなチームにとっては頭痛の種となっていた。
 予定より少し遅れ気味……というのが現在の琢磨陣営だろうか。


「スピードにはあんまり満足していない
でも今は下地作りだからそんなに悪くない」

Jack Amano(以下――):今日は最後に15周の連続走行をしていましたね。プログラムが順調に進んでいるっていう感じですか?
佐藤琢磨:そうですね。まぁこれといった大きなトラブルも無く、とりあえずは順調です。自分たちがやりたいプログラムの最低限のところは全部終わっていますね。

――今日走った周回数とかも、だいたい狙いどおりのところですか?

佐藤琢磨:はい。キッチリとマイレッジを重ねて、エンジン交換のできる状態にしたかったんです。今日それをやっておかないと、明日からが忙しくなるので、この2日間で下地作りをして、エンジンのマイレッジが終わって、明日からはフレッシュエンジンで走る、といったところです。

――今日まで開幕戦から1基のエンジンを使い続けていたワケですね?

佐藤琢磨:そうです。

――今日は219mph台でしたが、スピードに関する満足度はどのぐらいですか?

佐藤琢磨:いやぁ、その点はそんなでもないかな? あんまり満足はできてない。ただ、今はまだ下地作りの状態ということで、そんなに悪くないとは思いますけど。

「去年チームがこのクルマでやってきたことと僕のフィーリングを
合わせたらどうなるかを試してきていました」


――では、エンジンを換えた後、明日からスピードを上げてくって感じですかね?

佐藤琢磨:はい。ここまでは本当にすごく基本的なデータ取りと、去年このチームがこのクルマでやってきたことと、僕のフィーリングを合わせたらどんな感じになるか……っていうのを試してきていました。まだまだプログラムの進み方は、とても順調ってほど順調ではないので、半歩ずつ進んでってる感じです。

――今日までのエンジンでもう少し進んでいたかったってところがあるんですね?

佐藤琢磨:もうちょっとあったんだけど、ただ時間も結構押し詰まってたから。トラックインスペクションとかがあって走れない時間もあったので、最後は連続周回でマイレッジを使い切りました。

――今日は寒くて、風も結構強かった。走るのが難しかったと思うんですが?

佐藤琢磨:そうでしたね。寒かった。去年と比べると全然コンディションが違う。それに、風が強くて、それもクロスウィンドっていって横から吹き付けてくるので、グルッと回って来ると東向きと西向きで全然クルマが違う動きをしたりするので、そこらへんは難しかったですね。そういうコンディションで安定しているクルマでないと、当然トラフィックに入った時にも安定しないので、そういう面は今日の走行で色々見れたと思います。

以上

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