2013年5月6日月曜日

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント24 R4 サン・パウロ 決勝 その1:「最後は35周以上を走っていたタイヤで、もうグリップ感が残ってなかったですね。その上に、レース中盤から実はブレーキが結構厳しくなっていました」

Photo:INDYCAR(John Cote)クリックして拡大
「コース上で序盤にトップ10に入れて、
シングルで1回目のピットストップに来たのはよかった」


Jack Amano(以下――):すごいレースでしたね!

佐藤琢磨:はい。エキサイティングなレースでした。プラクティスから予選、ウォームアップを含めて非常に今週はタフな戦いを強いられていました。スタート前、あんまり僕のコメントはポジティブじゃなかったと思うんだけども、ウォームアップである程度いい感触を掴んでいました。それでも、ラップタイム的にはもう一歩スピードが欲しかったので、そこからもう一歩進んだセットアップを施して、レースがスタートしてから様子を見ようということでした。
今年の第1コーナーと第2コーナーの改修によってオーバーテイクが難しくなっているかな、と思ってたんだけど、結構、去年までと同じように一気に抜くことができた。コース上で序盤にトップ10に入れて、シングルで1回目のピットストップまで来れたのは良かったですね。そこからもリスタートも含めて非常にうまく行ったと思うし、ライアン・ハンター-レイを抜いてトップに立って、リードをストレッチして、非常に力強い走りができたんじゃないかな、と思います。




スタートに臨む琢磨 Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano)

「攻めれるときは攻めました。ただ、最後のタイヤ交換を行った
ピットストップのタイミングが、今からリビューすれば早過ぎたかな、と」


――スタートのタイヤをブラックにした作戦も良かったですね? スタートで2台、最初のリスタートでも2台をパスしていましたね?

佐藤琢磨:そうでしたね。ここの1コーナーは本当に正確さと思い切りの良さが必要なんだけど、まぁうまく行きました。自分としては非常に安全に回ってましたけどね。何回かのリスタートで僕は順位をホールドして、上げられなかった時もあったんですけど、攻めれる時は攻めました。ある意味、冷静にレースを運べていました。ただ、最後のタイヤ交換を行ったピットストップのタイミングが、今からリビューすれば早過ぎたかな、と思う。特に、あのときの自分たちはリードしていたし、他のドライバーたちが誰も入らないピットタイミングだった。あそこでは、今日はちょっと厳しい戦いになるとも思ったんだけれども、イエローが連続したことによって燃料をトップオフしました。でも、タイヤはやっぱり確実にマイレージを重ねていました。特にリスタートでニューガーデンやヒンチクリフとか、全部を抜いたので、そこでタイヤをまた消耗させていましたね。最後は35周以上を走っていたタイヤで、もうグリップ感が残ってなかったですね。その上に、レース中盤から実はブレーキが結構厳しくなっていました。ブレーキで詰められるシーンがあったと思うんですけど、得意なブレーキのはずが、非常に恐ろしい状況になってました。最後の数周は、もういつ抜かれてもおかしくなかったんです。まぁ、それでも2位、3位も順位が目まぐるしく変わるぐらい争っていたので、何とか最終ラップの最終コーナーまでトップを引っ張ることができていました。それが、最後は残念ながらトップを明け渡すことになってしまいました。
(その2に続く)

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