Photo:INDYCAR(Chris Jones) |
ストリート・オブ・サンパウロ
ブラジル サンパウロ州
全長:2.536マイル(=約4.081km)×75周
コースタイプ:ストリート
5月3日 Day1 プラクティス1 1分22秒2408 8位 16周走行
ウイング調整に時間がかかり、もう一回の走行を行えずにセッション終了
ロング・ビーチで優勝を経験したAJ・フォイト・エンタープライゼスのクルーたちは、ブラジルのピットではこれまでよりも落ち着いた雰囲気を漂わせていた。陣頭指揮を取るラリー・フォイトの表情にも余裕が感じられる。セッション開始と同時にランキングトップ10のドライバーたちにも許されるインストレーションラップにしても、琢磨は全員が1周を終えるまでピットアウトを遅らせ、他のドライバーたちがクリーニングした後のコースを走った。
セッション終盤、自己ベストを出してピットに戻った琢磨のマシンは、リヤウィングのアングル調整とリヤサスペンションのジオメトリー変更が施されたが、この作業に思いの外時間がかかり、もう1回の走行が行えなかった。そのせいで、すぐ目の前のピットにいるウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が20周を走ったのに対して、琢磨の周回数は16ラップに留まった。
「まだ、イニシャルの状態を探っています」
Jack Amano(以下――):16周して、もう1回コースに戻りたいところだったと見えていましたが?
佐藤琢磨:えぇ、そうですね。結構前の方のラップタイムの人はニュータイヤを使ったんだよね? それで差がコンマ4秒か。ちょっと、今のままだと届かないな。
「グリップ感がすごく低いです」
――今回のファイアストン・タイヤ、少し変更がされているコースレイアウトと路面、そういったものを実際に試してみて、どうでしたか? 最初のセッションから気温、路面温度ともに結構高くなってもいました。
佐藤琢磨:タイヤのウォームアップにはそんなに問題はなかったです。ただ、グリップ感がすごく低かった。路面もかなりダスティだったし、タイヤも去年と同じスペックなので、今年のコンパウンドに比べるとかなり単純に固いだけじゃなく、グリップ感は低いですね。だからブレーキング時のロックアップも多いし、みんなも結構してるようですね。
――今回チームがブラジルへと持ち込んだセッティングは、非常に良いという印象ですか?
佐藤琢磨:まだイニシャルの状態を探っています。去年の状態からどれだけレベルアップができるかってところなんで、まだ基本のライドハイトを見たりとか、スプリングレートを1回変更して、ジオメトリーなんかもキャンバーをちょっといじったりだとかっていう程度で、まだまだ煮詰めてひとつのセッティングにしているって感じではないですね。セッションの最後のところは、本当はキャンバーを変えてコースに出たかったんだけど、時間が間に合わなかった。
――そうした状況で8番手というポジションにいる。
佐藤琢磨:そうですね、だから滑り出しとしては、ずっとトップ10にいたし、一時期前の方にいたし、ユーズドタイヤでも走る度にラップタイムを更新できていましたから、ポジティブですね。でも逆に、バランスが大きくズレてないということだから、次のセッションでのゲインは少ないかもしれないですよね。セント・ピーターズバーグの時みたいに、問題が何なのかがクリアになっていれば、ポンッとジャンプアップできるけど、今、コンマ4秒離されているっていうのは意外に大きく感じますね。
以上
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