Photo:INDYCAR(Chris Jones) |
サン・パウロの重要な道路をバックストレッチとして使うレースは、土曜、日曜だけの2デイイベント。今日、金曜日には記者会見が行なわれた。ここに現れたのは3年連続ブラジル・ウィナーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、今年の開幕戦セント・ピーターズバーグで優勝したジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)、今年の第2戦アラバマでのウィナーであるライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、そして、第3戦ロング・ビーチ・ウィナーの佐藤琢磨( AJ・フォイト・レーシング)というメンバーだった。
最初の質問はパワーに向けられたものだったが、その後は琢磨に質問が集中した。F1ドライバーとしてのブラジルでの活躍と、これまでのアグレッシブな戦いぶり、そして最も最近のレースで勝ったドライバーであることが琢磨のブラジルでの注目度を一気に大きなものへと押し上げたのだ。
「ロング・ビーチとここでは使うタイヤが違う。しかし、基本的にロング・ビーチとここのコースは特徴が似ている。僕らがコンペティティブであったとしても何ら不思議は無い」と自信をかいま見せた。
「ここはインディーカーに来てから、ずっとゲンのいいコース」
Jack Amano(以下――):日本からブラジルへ、長旅でしたね。
佐藤琢磨:はい、25時間フライト、楽しかったです(笑)。もともとロング・ビーチの後は日本に帰ることに決めていました。特にあのレースの後に帰れたっていうのは。すごく幸運だったと思います。自分の声でお世話になった方々、スポンサー、ファンの皆さんに優勝報告ができましたから。それはとてもよかったです。みんなから祝福の言葉をもらって、うれしい悲鳴だったというか、非常に忙しかったですけど、大変充実した一週間でした。
「ウィナーであろうがなかろうが、ブラジルは重要なレース」
――今週は、優勝l経験者となって初めて迎えるレースですが、そうしたレースが近づいてくる感触というか、雰囲気というのは、一体どんなものなんでしょう?
佐藤琢磨:気持ちがすごくポジティブですね。チャンピオンシップのことを考えても、ブラジルは非常に重要なレースになります。それはウィナーだろうが、ウィナーでなかろうが一緒だと思うんですけど、チームはこれまでにないぐらいモチベーションが上がってるし、チームの雰囲気ももう文句がつけられないぐらいいいものだし、自分自身もフィーリングとしては、初めてのレースを勝った直後の、非常に大事なレースなんだけれども、自信も高まってるし、とにかくレースをするのが楽しみで仕方ない、そういう状況です。
――そして、今週は去年3位に入っているサン・パウロです。さらに気持ちがポジティブになれるってところでしょうか?
佐藤琢磨:そうですね。ここブラジルと、次のインディー500と、去年もいいレースが続いていました。僕にとっては、ここは2年前に雨の中でリードしたところも思い出深いですし、非常に、ある意味インディーカーに来てからずっとゲンのいいコースになっているので、今週末もコンペティティブなレースをしたいです。
「コース改修は非常に好意的に受け止めています」
――今日、コースの下見をしていたようですが、何箇所かレイアウトなどで変わっているようですね?
佐藤琢磨:そうなんです。ターン1は大分広くなっていて、これまで1コーナーはかなり鬼門というか、特にスタート、リスタート直後の1コーナーっていうのはポジションをゲインできる場所でもあるんだけれど、逆に言えば非常にリスキーで 、2台が並んで通るのは非常に難しかった。それで幾つかのアクシデントもあったワケだけど、広くなった分スピードは上がって、事故の確率も減ると思う。コース改修としては非常に好意的に受け止めています。
――実際に、ターン1とターン2がかなり広くされているんですか?
佐藤琢磨:はい。アングル自体も浅くなっているし、コース自体も広くなっているので、2台が並んだ状態で入れる。それから、パワーも言ってましたけど、幾つかの場所でコース・サーフィエス(コース表面)を削って、なるべく平らにしてきているので、コース全体が非常にポジティブになっています。
――ズバリ、2連勝はいかがでしょうか?
佐藤琢磨:ハッハ、もちろん走ってみないとわからないんですけど、もちろんそのつもりで週末を迎えたいです。
以上
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