開幕戦と全く同じ構造、コンパウンドのタイヤを使用
トヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチで各チームにファイアストンが販売するタイヤは、プライマリー=ハードが5セット(トップ10圏外とルーキーは6セット)、オルタネート=ソフトが3セットずつだ。ファイアストンはウェット・コンディション用のタイヤも各エントリーに対して5セットを用意、必要が生じた場合にのみ供給を行う。
ロードコース(ストリートでも常設サーキットでも)で2種類のタイヤが供給されるようになって5シーズン目になる。ソフトはサイドウォールが赤くされており、一目瞭然。レッドタイヤ、あるいはレッズとも称される。プライマリーとオルタネート、タイヤは2種類あるが構造は同一で、コンパウンドが違う。ソフトはグリップが高められている分だけ耐久性が低い。
ロング・ビーチで投入される2種類のタイヤは、開幕戦セント・ピーターズバーグで使われたものとまったく同じ構造、同じコンパウンド。ファイアストン・タイヤは、2種類のタイヤに昨年まで以上の性能差をつけようと考えている(インディーカー及び出場ドライバーたちの意見も基にしてのアイディア)。その方がレースがエキサイティングに、そしておもしろくなるということで……。
今年のストリート用は昨年とは違う構造とコンパウンドを採用
今シーズンの彼らは、まずはストリート用タイヤでで昨年とは僅かに違う構造と新コンパウンドを採用してきている。そしてセント・ピーターズバーグでのレースが行われた結果、ファイアストンとしては期待通りの成果が得られたと考えている。では、コースも気候などのコンディションも異なるロング・ビーチではどんなレースが繰り広げられ、タイヤ作戦がどのような影響を持つのか。
最後にタイヤ・レギュレーションをおさらいしておくと、全エントラントは少なくとも1セットのプライマリー・タイヤと、1セットの“新品の”オルタネート・タイヤをレース中のグリーン・フラッグ下でミニマム2周使わなくてはならない。
レースのスタート用タイヤはファイナル・プラクティス終了から30分の間に各チームがインディーカーに申告を行わなくてはならない。それができなかったエントラントはペナルティとして、インディーカーの指定するタイヤでのスタートしなくてはならない。なお、使用タイヤの申告はプライマリーかオルタネートかだけでよく、それらがフレッシュかユーズドかまでは申告しなくてよい。
以上
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