琢磨とラリー・フォイト(右)Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano) |
今週末のレースにフォイト御大は来ていない。もう高齢なので、そういうレースもここ数年はあるのだ。
チームを引っ張る二代目のラリー・フォイトは、「マシンがコンペティティブだっただけに、また、ライバルとの差が本当に小さく、何か小さなことで大きな差がでる状況だけに、今日のこの結果にはとても大きなフラストレーションを感じている」と、琢磨の受けたペナルティに関してコメントした。
「予選に向けてのセッティング変更は非常によかった」
「朝のプラクティスはトラブル気味だったが、予選でエンジニアたちが施したセッティング変更は非常に良く、琢磨のドライビングもすばらしかった。それで私たちはトップ6に入った。3段構成の予選は非常に難しく、みんなが前車との間隔を開け、クリーン・ラップを獲得しようと努める。誰かが前にいれば、アクセルを戻さなくてはならない。そうなった時、後ろを走っていたクルマがアクセルを戻さず、こちらとの差を縮めてしまった。それで私たちにペナルティが課せられた」と、インディーカーの裁定には不満を持っていることを明らかにした。そして、「この件はもう済んでしまったこと。自分たちは明日のレースに集中する」と気持ちを切り替えていた。
2戦連続ファスト6進出は逃したがマシンは確実に前進
琢磨は2戦連続でファスト6進出を果たせはずだった。そして、それはAJ・フォイト・レーシングにとって初めてのこととなるはずだった。今回の裁定はチームをおおいに落胆させたのだ。それでも、彼らには明るい展望がある。開幕前のオープン・テストでは決してマシンの状況は良くなかった。第2戦のレースウィークエンドが始まってからも、プラクティス3回で琢磨とAJ・フォイト・レーシングは速さを見せることができなかった。それが、予選に向けてのセッティングを施したマシンで一気にスピードアップを果たせたからだ。
昨シーズンの琢磨&レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは、ストリートは速いが常設サーキットでは苦戦した。もしかしたら今年も同じ状況か……との心配があったが、どちらのタイプのロードコースでも良パフォーマンスを発揮できそうな状況になってきた。常設ロードコース型サーキットでのレースは、バーバーの後はシーズン後半のミッド・オハイオとソノマがある。
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