トップタイムをマークしたシモーナ。Phoito:INDYCAR(Shawn Gritzmacher) |
タイヤマネジメントの差なのか
初日とはかなり違った面々が上位に並ぶ
開幕戦でも大活躍をみせた女性ドライバーのシモーナ・デ・シルヴェストロ(KVレーシング・テクノロジー)が、第2戦のプラクティス3でトップタイムをマークした。気温も路面温度も低いコンディションでシモーナは1分7秒4073をマーク。走行時間を数分残してマシンを降りた。彼女がセッショントップに立つのは今回が初めてのことだろう。
シモーナのタイムに最も接近したのはシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)の1分7秒4986で、次の3番手がスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)の1分7秒5343だった。
4番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、5番手はダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)で、JR・ヒルデブランド(パンサー・レーシング)が6番手にきた。
昨日とはかなり違った面々が上位に顔を見せている。路面を始めとしたコンディションがそこには影響しているが、タイヤマネジメントの差も現れている。昨日はタイヤをあまり使わず、プラクティス3の後半にフレッシュタイヤを投入したチームが上位にきた。逆に、フレッシュタイヤの投入がなかった(昨日多めに使ったため)ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)はトップ10に食い込むのがやっとで、シモーナとの差は0.4456秒もあった。昨日トップだったエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)も今朝は12番手と目立たなかった。
アルメンディンガー、徐々に本領発揮
佐藤琢磨はクリアラップ取れず24位に
昨日の総合、そして今朝のセッションでともにトップ10入りしているドライバーは5人いる。いちばん成績がいいのはパジェノーの4番手/2番手で、次がディクソンの6番手/3番手。ルーキーのトゥリスタン・ヴォーティエ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)は3番手/8番手で、パワーは5番手/10番手。そして、AJ・アルメンディンガー(チーム・ペンスキー)が8番手/7番手だった。オープンホイールのレースは久しぶりながら、チャンプカー5勝の実績を持つ“ディンガー”は予選でトップ6に食い込む可能性が出てきた。彼はどこまでレッドタイヤを使いこなせるだろうか。
佐藤琢磨は24番手だった。ベストは1分8秒3161で、後ろにはエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)とアナ・ベアトリス(デイル・コイン・レーシング)しかいない。この成績だけを見れば、セッティングは大失敗をしたかのようだが、琢磨はトラフィックに遭い、一切クリアラップを取れないままフレッシュタイヤでの走行を終えた……というのが真相だ。
プラクティス3で速かったドライバー及びチームは、コンディションが近いであろう予選でも好成績を残す可能性を持っている。ただし、もっと大きなファクターとなるのは、コンディションの読みと、それに対応してのレッド使用に向けたセッティング調整だ。ファイアストン・ファスト6に誰が残るのか、今回の予選は想像するのがかなり難しい。
以上
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