ラリー・フォイトとともに Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano)クリックして拡大 |
でもチャンスがあればポジションを上げるように
考えて戦っていました」
Jack Amano(以下――):初優勝、おめでとうございます!
佐藤琢磨:ありがとうございます! ここまで何度も表彰台、それから優勝に近づいた時があったんですけど、手からスルスルと逃げてしまったり、厳しいレースの時もありました。しかし、ここまでずっとプッシュし続けてきて、ようやく本当にチャンスと環境が揃って勝つことができました。今日はスタートから、普通で行けばソフトタイヤなんだけども、だからトップ3はソフトだったんだけども、僕はブラックタイヤでいきました。去年の経験から、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングも絶対同じ作戦でくるだろうなぁとは思っていましたが、やっぱりマイク(・コンウェイ)がブラックできましたね。ある意味、ここのコースはそれができるっていうのを去年の時点でわかっていたので……。
もちろん、タイヤは去年のものとは違う仕様になってましたけど、スタートやリスタートでとにかくミスをしないように、順位を落とさないように、でもチャンスがあればポジションを上げるように、と考えて戦っていました。
ホントに今日はグリーンフラッグから、リスタートから、すべてが完璧にできたと思います。最後のチャーリー(・キンボール)のはちょっとよくわからなかったけど……(笑)。でも、彼は相当前に行きたがってたんで、譲るワケじゃないけども、とにかく僕は後ろを気にしてて、「ブレーキング、そんなに突っ込めるのかなぁ?」って思ってたら、やっぱり彼、止まれなかった。そういう意味では、事故に遭わないようにっていうリスクマネジメントも今日の自分はできていたと思うし、ラリー(・フォイト)も言っていたとおりに、ピットストップもすべてが完璧でしたね。燃費は多少不安があったんだけども、フューエルセーブもうまくできて、順位のマネジメントもできていました。簡単でしたね、ここまでくるとね。あとはもう、ホントに楽しかった、運転していて。攻めればタイムが出るし、走りに対してタイムが跳ね返ってきてたから、すごく楽しかった。
「優勝するときはこんな風なんだな、と改めて感じました」
――チェッカーを受けた時に感じたのは?
佐藤琢磨:いやぁ、もうすごく嬉しかった。ホントに嬉しかったし、ホントに勝ったんだ……っていうか、もう夢のようでしたね。ハードレースはハードレースでした。リスタートとか色々ドラマがあったし……。ただ、今日はホントに楽しく運転できていて、ある意味、別に簡単ではないんだけど、やっぱり優勝する時てこういう風なんだっていうのは改めて感じました。
その2に続く
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