2013年3月22日金曜日

2013 INDYCAR レースプレビュー R1 ホンダ・グランプリ・オブ・セントピーターズバーグ その2:セント・ピートで強いのはペンスキー勢だが、今年の予選&レースは??

エリオ・カストロネヴェスの4勝目、
ウィル・パワーの4年連続ポール・ポジション獲得はなるか?


 セント・ピーターズバーグに着きましたー。今回はアトランタまでドーンッと一気に飛んで、タンパへと1時間ほどの短いフライトで到着。夕方の5時過ぎのランディング。天気はソコソコ良くて、気温も20度までは行かないけど、それに近い感じ。でも、風が結構強いんだなぁ、体感温度は低め。それと、日曜に雷雨の予報が出てるとこが心配。かなりシビアなものになる可能性も……ってなってる。2010年だったか、路面が乾かなくてレースが月曜に延期になったことを思い出した。

 決勝が快晴の下で行われることを期待しつつ、ホンダ・グランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグの過去のウィナーを見てみよう。
2012  エリオ・カストロネヴェス
2011  ダリオ・フランキッティ
2010  ウィル・パワー
2009  ライアン・ブリスコー
2008  グレアム・レイホール
2007  エリオ・カストロネヴェス
2006  エリオ・カストロネヴェス
2005  ダン・ウェルドン
2003* ポール・トレイシー
* チャンプカー


4年連続のポール・ポジションを目指すパワー

 セント・ピーターズバーグのコースは、市街地の道路だけでなく、空港の滑走路も使ったユニークなもの。ここでエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)は3勝も挙げている。彼はポール・ポジションも1回ゲットしてる。セント・ピートでの戦績はダントツだ。
 エリオのチームメイトのパワーは、2010年から3年連続してポール・ポジションからスタートしてる。2012年には1.8マイル、14個のコーナーを持つコースで1分01秒3721というコース・レコードを樹立。今週末、彼は4年連続のポール獲得を目指す。そこではコース・レコードの書き換えも充分あり得る。
 チーム・ペンスキーはポールも4回獲っていて、チーム別で見てもセント・ピートのレースにおける強さは圧倒的だ。なにしろ9戦やってるうちの5勝だから(出場したのはチャンプカーでのレースを除く8戦)。他チームは全部1勝ずつしか挙げてないのに。昨年の予選2位はライアン・ブリスコー。チーム・ペンスキーはフロント・ロー・スウィープまでやってのけてる。今年は残念なことにブリスコーがペンスキー以外のチームからでさえ出場しないけど……。

最初の見どころは予選でのタイヤマネジメント
 

 今年もインディーカーのロードコース予選は3段階。2012年のセント・ピート予選を振り返ると、ファイアストン・ファスト6となってポール・ポジション争いを繰り広げたのはパワー、
ブリスコー、ハンター-レイ、ジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)、カストロネヴェス、ディクソンだった。過去のウィナーであるダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)、トニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がトップ6入りを逃したということ。今、インディカーの予選は本当に厳しい。セッティングもドライビングも、アタックのタイミングも、全部をバッチリ整えないとトップ6に入れない。しかも、予選は3段階なのに使えるソフト・タイヤ=レッド・タイヤは2セットしか与えられない。ハード=ブラックじゃレッドにタイムで対抗できないのがフツーなので、レッドをセグメント1から投入、走行ラップ数をいかに少なくしてファイナルへと進むかが鍵。そして、予選でのレッド3セットを上手に使うことができた場合、一番ラップ数の少ない1セットを決勝に投入。週末を通してのタイヤ・マネジメントは戦略面で非常に大きな意味を持っている。


佐藤琢磨、得意のストリートコースで持ち味発揮を目指す

  佐藤琢磨は、2012年の予選で15位だった。一世代前のシャシー&エンジンによる戦いだった2011年の予選は11位、デビュー年の2010年も予選は11位。10年は1セット目のタイヤでロング・ランを行う作戦が裏目に出てくラッシュ、12年はマシン・トラブルによるリタイアを喫した琢磨だけれど、11年の決勝ではフランキッティ、パワー、カナーン、シモーナ・デ・シルヴェストロの後ろの5位でフィニッシュ。壁に覆われ、バンピーで、路面の舗装が目まぐるしく変わるストリートでは、琢磨のアグレッシブなドライビング・スタイル、マシン・コントロール能力の高さ、巧みなブレーキングが威力を発揮する。今年は予選から上位へ行って欲しいところだ。
以上

0 件のコメント:

コメントを投稿