セッション終了直前に琢磨がトップに浮上!
曇り空が広がった走行2日目のセント・ピーターズバーグ、プラクティス3は予定通り午前10時25分に始まった。気温は22℃と昨日の走行開始時よりやや暖かく、路面温度も走り始めですでに28℃に達していた。
45分間のセッションが終了する5分前、タイム・モニターのトップに佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)の名前が表示された。タイムは1分01秒5293だった。気温は24℃まで上昇、路面もセッション終了時には32℃になっていた。プラクティス2と今朝のセッション終盤、多くのドライバーがベストを出した時間帯を比較すると、気温は若干今日の方が高く、路面は逆に7℃ほど低いコンディションだった。
セッション2番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の1分01秒7386、3番手はジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)の1分01秒8971だった。
4番手にはトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)がつけ、昨日3番手だったカナーンのチームメイト、シモーナ・デ・シルヴェストロは10番手と、まずまずのポジションに今回もつけた。
ファイナル進出はもちろん。ポールポジションも狙える好位置
琢磨が今日記録した自己ベストは、昨日パワーがマークした1分01秒4467には僅かに届かず、今週の2番時計。しかし、予選を目前としたセッションでのトップタイム記録は、琢磨陣営がマシンを非常に良い状態に仕上げられていることを示している。当然、午後の予選での琢磨&フォイト・チームにはファイナル進出が期待される。彼らはポール・ポジション獲得すら狙える状況にある。
このセッションでのサプライズは、セバスチャン・サーヴェドラ(ドラゴン・レーシング)が5番手タイムを出したこと。彼までが今朝のセッションで1分01秒台を記録した。
また、ジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)も、1分02秒0981のラップ・タイムで9番手につける奮闘を見せている。
昨日まで苦戦気味だったマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)は6番手タイムをマークしたが、彼の新チームメイト、EJ・ヴィソ(アンドレッティ・オートスポート)はセッション半ばにターン9で激しくクラッシュした。
気になるのは午後の予選コンディション
セント・ピーターズバーグで最強のチーム・ペンスキーに、今年はアンドレッティ・オートスポートの4カー・チームが挑む。昨日のプラクティス2回はそうなることが予想される展開となっていたが、アンドレッティ勢以外にも、琢磨やKVRTの2人、ドラゴン・レーシングなどもスピードを見せ始めている。ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングの元チャンピオン2人は、今朝のプラクティスでもダリオ・フランキッティオ・フランが8番手、スコット・ディクソンが13番手と、まだトップ・争いに絡んで来ていない。彼らと同じく、昨年度ルーキー・オブ・ザ・イヤーで年間ランキングでも5位につけたシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)もスピード・アップが思うように果たせておらず、3回のプラクティス総合で15番手にとどまっている。彼のチームメイト、ルーキーのトゥリスタン・ヴォーティエ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)の方が、11番手と上位につけている。
今日は風も昨日より強く吹いており、空は完全な曇天。今にも雨が降りそうな気配となっている。予選の路面コンディションはどうなるだろうか。
以上
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