2013年3月24日日曜日

2013 INDYCAR レポート R1 セント・ピーターズバーグ Day2 予選:ウィル・パワー、4年連続ポール!佐藤琢磨が予選2位、シモーナ・で・シルベストロが自己ベストの予選3位

雨の心配から一転、最も熱いコンディションでの予選に

 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)のセント・ピーターズバーグでの速さは今年も変わらなかった。4年連続でのポール獲得を彼は達成した。
 午前中のプラクティス3は曇り空の下で行われた。しかし、気温、路面温度ともに昨日より高いコンディションでもあった。
 プラクティス3終了後、空は今にも雨が降り出しそうな暗さとなっていた。
 しかし、午後2時過ぎの予選が始まる前に雲は消え、青空が見えるようになった。予選は完全なドライコンディション、そして、今週末で最も暑い、路面温度も高いコンディションで争われることになった。ソフトコンパウンドのレッドタイヤ使用だというのに、このコンディションの変化。各チームともマシンセッティングにはおおいに頭を悩ませることとなった。
 レッドでのグリップ向上、路面自体のグリップレベルとその変化、それらの読みで最も優れた能力を発揮したのがパワーと彼のエンジニアたちだった。特に、パワーのファイナル・ステージでの速さは強烈だった。2位にコンマ3秒の差をつけ、ポールポジションを獲得したのだ。

佐藤琢磨、第1セグメントからパワーとトップ争いを展開

 予選2位は佐藤琢磨のものとなった。昨日のプラクティス2セッションでのポジションが5番手だった琢磨は、今日のプラクティス3で一気にトップタイムをマークするまでにマシンセッティングを向上させてきた。そして、奇しくもパワーと同じグループ2に組み入れられた(昨日のプラクティス・タイムの奇数順位)彼は、第1セグメントでパワーとトップ争いをして惜しくも2位になり、セブメント2でもパワーとトップ争い。ここでも2位となって、ファイナルステージでも同じく2位となった。
 キャリア3回目のポールポジションはならなかったが、琢磨とAJ・フォイト・レーシングの2位というリザルトには大きな歓声と拍手が巻き起こった。琢磨がフォイトのチームで走るのは今回が初めて。オフの間の2回、トータル3日間のテストだけでポール争いに加わった。それだけ彼らは息の合った戦いぶりができている。琢磨とベテランエンジニア、ドン・ハリデイとのコンビネーションは非常に良いようだ。
 

シモーナ、堂々予選3位!その一方で、大物は苦戦も

 予選3位は女性ドライバーのシモーナ・デ・シルベストロ(KVレーシング・テクノロジー)。もちろん彼女にとって初めての予選トップ3入りだ。
 4位はジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)、5位は昨年度ウィナーのエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)だった。
 昨年度チャンピオンのライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)は予選8位、ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)もファイナル進出を逃して10位だった。スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は、19位とおおいなる苦戦を余儀なくされている。

以上

0 件のコメント:

コメントを投稿