2013年3月24日日曜日

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント5:R1 セント・ピーターズバーグ予選「非常に幸先がいいですね。チームはほんとにみんなが喜んでくれています」

ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグ
フロリダ州セント・ピータースバーグ
セント・ピーターズバーグ公道コース
3月23日 Day2 予選 2位 1分01秒5776
   

チーム移籍をして最初のレースで予選2位
佐藤琢磨は順調な滑り出しを見せた


「ドライバーとしてはチョビッとだけ、
ポールを獲れなかった悔しさは残ります」

Jack Amano(以下――)::開幕戦スタートがフロントローになる予選2位、うれしい結果ですね?
佐藤琢磨:はい。非常に幸先がいいですよね。オフの間にもスピードをみせてきていたものが、シッカリと実戦でも実現できたのはすごく良かった。

――予選直前のプラクティスでトップでした。当然、予選に向けた期待感がチームの中でも一気に上がったと思いますが、どうでしたか?

佐藤琢磨:そうでしたね。

――そこで3セグメント、ミスなく走った。エンジニアリングもうまく機能していた。とても達成感のある予選になったと思ます。

佐藤琢磨:やっぱりドライバーとしては、チョビッとだけね、ポールを獲れなかった悔しさは残ります。でも、ホントにチーム全体がいい動き、働きをしてくれたと思うし、エンジニアとともにマシンを仕上げていく中、結構みんなバランスを取るのに苦労してて、常勝チームでも今回は真ん中か、それ以降に沈んでました。それでも相変わらずペンスキーは速くて、2台揃ってファイナル進出をしてきてました。特に予選の前の最後のプラクティスで、自分たちのクルマは仕上がってきてました。予選に向けては、あるい意味充実したプラクティスになってました。
 予選ではペンスキーのウィル・パワーと常に1-2、1-2で、僕がタイム上げれば向こうもタイムを上げるって状況になってました。二人の間の差はずっとコンマ1秒前後でした。拮抗した状態、プラス、ミスない走りを実現するって意味で、結果的に2番だったってことで、チームはホントにみんなが喜んでくれてます。今シーズンのタイヤがどんな性能になっているのか、ある意味わかりません。明日のレースに向け、まだ今シーズンのタイヤがどんな風になるのか完全にわかってはいません。それでも、自分のキャリアベストを目指して頑張りたいです。

「僕らのマシンはよいバランスが出ていると思うので
頑張って行きたいです」

――レッドタイヤは1周しか持たないって言ってたドライバーもありましたが、琢磨選手自身のレッドタイヤの印象は?

佐藤琢磨:ブランニューの時は1周目だけ……というか、このコースのラップは短いんで、出てった次のラップ、最初のアタックでのタイムが一番良くなってましたね。ウォームアップラップを行って、その次の2周ですね、ホントに速いのは。だから僕がベストを出したのは3周目で、ウィルは4周目ってことがありましたよね。1周のクーリングラップを挟んで5周目にもう一度アタックをトライしたけど、やっぱりタイムは良くなりませんでした。予選のファイナルステージは、誰もがユーズドタイヤを使わなきゃならない状況で、ユーズドになるとちょっとタイヤのキャラクターが変わってたけど、走り出してから2周目、3周目のパフォーマンスは非常に安定してました。明日はタイヤのデグラデーションを含め、まだちょっと見えてないところもあります。しかし、そこが自分たちにとって勝負になるところだと思います。僕らのクルマは良いバランスが出てると思うので、頑張って行きたいです。

――今日の予選、パワーに勝てそうな感じ、してましたよね?

佐藤琢磨:いい勝負を挑めるとは思ってました。プラクティス3はニュータイヤを入れたタイミングが全然違ってました。彼の方がずっと早いタイミングでした。ある意味、クルマの状態を探ってる状態で、僕としてはほぼパーフェクトに近い走りができ、ブラックタイヤとしてはすごく速いタイムが出せました。それが午後になってコンディションも結構暖かくなって、全体的にパフォーマンスは落ちました。それをレッドタイヤの性能で盛り返して……って展開でした。

「タイヤに関して、パワーと僕の状況は非常に似通ってます
明日はおそらく3ストップでないと走り切れません」


――2セットのレッドタイヤのうち、1セットを予選で2回使いました。残る1セットは決勝でも使うと思いますが、そのタイヤでの周回数はおそらくパワーと同じ3~4周ということだと思います。
 

佐藤琢磨:そうだと思います。予選の第1セグメントで僕の方が1周多く走ったかな? 2セット目は同じだけ使ったと思います。だから二人の置かれた状況は非常に似通ってますよね。明日のレースは、恐らく3ストッップじゃなきゃ走りきれません。だから、レッドは今日使った2セットと、明日供給される1セット、全部使うことになると思います。1セットも無駄にできないということです。

――今日、予選で2回使ったタイヤでも使いたいんですか

佐藤琢磨:そうですね。ブラックは安定しているけれど、やっぱりレッドの方が速いと思う。特に路面ができ上がってからは、レッドのパフォーマンス、去年も結構良かったし……。

――もしブラックは1スティントのみでの使用ということになるとしたら、それをどのタイミングで使うのか、難しいですね。対ライバルで、タイミングを違えた方が良くなる可能性もある。

佐藤琢磨:はい。そういう戦いになると思います。

――では、明日、頑張ってください!

佐藤琢磨:はい、頑張ります!!

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