3月13日 オープンテスト2日目
バーバー・モータースポーツ・パーク
アラバマ州バーミンガム
パワー、念願のシリーズチャンピオンに向けて、上々の発進
アラバマ州バーミンガム郊外のバーバー・モータースポーツ・パークで開催されたインディーカーのオープン・テスト、2日目もトップ・タイムを記録したのはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だった。
昨日のベストが1分07秒8625だったパワーは、今日の午前中に1分07秒4981まで、午後には更に1分07秒1329までラップタイムを縮めてみせた。今日も天気は快晴。ただ、風は昨日より強く、そして冷たかった。
パワーは午後には44周を走り、2日間でのトータルラップ数は128周に及んだ。テスト参加者中で最多だったのは、ジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)の141周だったが、パワーのラップ数も上から数えて4番目の多さだった。
「春のテストでとても良いスタートを切ることができた。このコースで開催される第2戦が今から楽しみだ。激しいタイム争いが繰り広げられた4セッションすべてでトップに立てた。これは本当に素晴らしい結果。そして、このコースにおけるインディーカーのスピードが大きく上昇、信じられないほどに速くなっているところもシリーズにとって良い事だと思う」とパワーはコメントした。今年こそシリーズチャンピオンを! その意気込みに見合う自信を2日間のテストで彼は手に入れたことだろう。
今日の2番手はジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)、3番手はジャスティン・ウィルソン、4番手はトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)、5番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)だった。カナーンまでがトップからコンマ5秒以内。
佐藤琢磨、自己ベストを大幅更新! トータル7番手のタイムをマーク
6番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、7番手は佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)だった。琢磨のベストは1分07秒7534。プラクティス終了直前に07秒台を2ラップ連続でマーク。最後の最後で自己ベストを大きく更新して見せた。
琢磨は走行後、「昨日からセッティングを変えたんですが、すぐにスピードアップができず、その後も色々と変えて行ってもタイムが縮まらず、イライラすることもありました。しかし、エンジニアのドンは我慢強く状況把握に努め、冷静に対処していました。その結果、最後にニュータイヤを投入して大きくラップタイムを短縮することができました。結局、午後のセッションの5番手につけることができたんですが、まだトップとの間には0.6秒という大きな差があります」と語った。
これで開幕前のテストは終了。1週間半でセント・ピーターズバーグで新シーズンの幕は切って落とされる。
「前回セブリングで行なったストリート・レース用のテストで好感触が得られていますから、セント・ピーターズバークでの我々は高い戦闘力を発揮できると思います。そして、ここアラバマで行なわれる第2戦を戦うために、テストで得られた貴重なデータを分析して、マシンに対する理解度をより一層高めたい。それができれば、望むパフォーマンスを発揮できると思います」。
琢磨はアメリカでの4シーズン目に向け、これまで以上の準備を整えることができていると感じているようだ。
以上
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