3月13日 オープンテスト2日目
バーバー・モータースポーツ・パーク
アラバマ州バーミンガム
カナーン、2日目にタイムアップ!シモーナも順調
走行2日目の午前中、パワーに迫ったのは2004年シリーズ・チャンピオンのトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)だった。1分07秒5478は十分に速いラップで、TKは2日間4セッションの総合で4番手にランクされることになった。2カーにまで体制が縮んでしまったKVだが、新加入のシモーナ・デ・シルヴェストロも2日間の総合で11番手とまずまずの位置につけている。チームとして踏ん張りどころのシーズンを迎えるにあたり、彼らの仕上がり具合は決して悪くないようだ。
存在感見せるヒンチ。その一方マルコは……
午後のセッションでは、ついにパワーのトップ独占を阻止する者が現れたかに見えた。最後のセッションで速さを見せたのはカナダ出身、インディーカー出場3年目を迎えるジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)だった。しかし、彼のベストは最後の最後にパワーによって逆転された。その上、0.2510秒という結構な差までつけられた。
それでも、ニューマン/ハース・レーシングからのデビュー以来、センセーショナルなパフォーマンスを見せ続けて来ているヒンチが、これまで以上、ランキング8位となった昨シーズン以上の活躍を見せるだろうとの期待度は高い。
ヒンチの走るアンドレッティ・オートスポートは、2012年度シリーズ・チャンピオンのライアン・ハンター-レイが2日間の総合で5番手につけた。これらのふたりは上々の成績を残したのだ。
ところが、新規参画のEJ・ヴィソは20番手(同前)、同チームで今やもっとも長い時間を過ごして来ているマルコ・アンドレッティがチーム内で最も遅い22番手と、4人のうちの2人は苦々しい結果に終わった。マルコ担当エンジニアは、今回からブレアー・パーチバッカーに変わっている。ずっとインディーライツで働いて来て、アンドレッティにくる前のパンサー時代に武藤英紀を担当していたエンジニアだ。
「セント・ピートの準備は整った」とカナーンは2日間の結果に満足
TKは、「とても意義のあるテストを行えたので、シーズン最初のレースを気分良く迎えることができそうだ。2日続けて走ったことで、最初の走行で悩まされ始めた小さな問題点に取り組み、それを解決できた。マシンの幾つかの点に大きな進歩を遂げさせることにも成功した。新しいファイアストン・タイヤはとても良いし、シェビー・エンジンも快調そのものだった。セント・ピートでグリーンフラッグを受ける準備が整った」と語っていた。
ヒンチは、「大変収穫の多い2日間のテストにできた。我々は去年のレースで速かったので、その時のセッティングをベースラインにできた。しかし、今回のテストではラップ・タイムが想像を大きく越える速さになっていた。これからデータをもう一度深く分析して、色々な面を学び直す必要があると思う。2番手のタイムは出せた。しかし、テストはテスト。レースがここで行われる4月になれば、路面や気温など、様々なコンディションが今回とは違って来る。昨日からのテストで得られたデータから状況に合わせたマシン作りを可能とし、競争力の高いレースぶりを見せたいものだ」と語った。
「全体的に見れば大成功」とハンター‐レイも手応え
そして、総合5番手タイムだったRHRは、「成果の多いバーバーでの2日間となった。自分より速かった面々との差は縮めなくてはならない。しかし、同時に我々には既に取りかかっている仕事もある。今日はニュータイヤを使ってのラップで力を最大限に力を発揮し、好ラップタイムを記録することができなかった。ペンスキー勢との間にあるギャップを埋め、彼らに接近しなければ。今回のテストは、全体的に見れば大成功。チームは素晴らしい仕事をしていた。DHLのクルマに乗っての開幕戦を楽しみにしている」と話した。
以上
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