インディー500で実に4勝!インディーカーでは通算67勝!!
佐藤琢磨が2013年シーズンを共に戦うこととなったAJ・フォイト・レーシングは、アメリカで最も名の知れ渡っているレーシング・ドライバー=AJ・フォイトが興したチーム。彼と知名度で肩を並べるドライバーといったら、マリオ・アンドレッティとリチャード・ペティぐらいかな?
AJ・フォイト=アンソニー・ジョセフ・フォイトJr.。生まれは1935年で、現在78歳。テキサス州ヒューストン出身の彼は高校を中退してレース・メカニック、そしてレーシング・ドライバーの道へと進んだ。
AJといえば、1回でも勝つのが難しいインディー500で4回も優勝した男。今でこそアル・アンサーとリック・メアーズの二人が並んでいるけれど、4勝(61、64、67、77年)を最初に達成したのがAJだった。
7度のタイトルも歴代最多
AJはインディーカーで67勝して、チャンピオンには7回も輝いた。どちらも歴代最多。勝利数で彼に続く2位につけるのはマリオ・アンドレッティ=52勝(F1に行ってなかったらトップになれてたかも)で、3位はマイケル・アンドレッティの42勝(アンドレッティ家は三代目のマルコも2勝してるが、フォイト家は勝てる子孫に今のところ恵まれてない)。現役勢だとセバスチャン・ブルデイ(そのすべてが分裂時のチャンプカーで記録)と、ダリオ・フランキッティの31勝(CARTとIRL~Indycar)が歴代7位タイなので、追いつき、追い越すのは難しそうだ。
マシンとカテゴリーを選ばないその活躍
1967年にはル・マン24時間ウィナーに!
AJはフロント・エンジンとリヤ・エンジン、両方のマシンでインディー500制覇を成し遂げた唯一のドライバーでもある。トップドライバーとしての息の長さは驚異的で――これはマリオも同様だけど――インディー500に35年連続で出場! この出場回数、連続出場共にもう破られることはないだろう。インディーカーでの優勝数、タイトル獲得回数と共に。
AJの凄さは、活躍の場がインディーカーにとどまらないところ。ミジェット&スプリント・カーで勝ちまくったのは、マシンもレースの形態もインディーカーの範疇なんでわかるって言えばわかるんだけど、結構キャラの違うマシンに乗っても速かった。例えば、ストックカー。AJはNASCAR最大のイベント=デイトナ500でも勝ってるんだよね(72年)。これはマリオも成し遂げてるけど、あのル・マン24時間での67年の勝利は、AJのキャリアでも燦然と輝いてる。それも、フォードに乗っての勝利だったから、なおさらのこと。ヨーロッパのビッグ・レースで、フェラーリ・ワークスをアメリカ車で倒しての大勝利。このあたりも彼がアメリカで絶大なる人気を長く誇り続けてる理由のひとつと思う。マリオはとうとう24時間レースで勝てなかった、デイトナ24時間さえ(セブリング12時間では勝ったけど)。フォイトはデイトナ24時間で2勝してて、セブリング12時間でもシッカリ勝ってマス。
こんな伝説のドライバーのチームで走るワケだね、琢磨は。フォイトといえばカー・ナンバーは14。それをつけたマシンに今年の佐藤琢磨は乗るってコトでもある。
以上
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