プラクティス1で3番手となり、インディーのラジオの取材を受ける。 Photo:Masahiko Amano/Amano e Associati |
Jack Amano(以下――):ウェット・コンディションでのプラクティス2でトップタイムでした。
佐藤琢磨:自分がタイムを出したのは、コンディションもまだまだそんなにウェットになる前でしたから。まぁ、セント・ピータースバーグでもウェットタイヤを試して、感触も良かったんで、僕らはウェットでコンペティティブだと思う。でも、今日の2セッション目のタイムに関しては、あんまり気にしてないです。ただ、同じ時に走ってた中でダントツに速かったっていういのはすごく良かったですよね。コクピットでもバランスの良さを感じてましたから。ドライで、今日の朝やり残したことを試せなかったのはちょっと不安というか、残念でしたね。
――明日はプラクティス、そして予選ですが?
佐藤琢磨:明日の朝、今日の雨でどんだけ路面が乾いてくれるのか、どんなコンディションになるのかわからないですけど、トリッキーな予選になりますよね。
――今日のプラクティス2でのパフォーマンスの良さは、今シーズン、いつかウェットでのレースがあったら、そこで良い走りができるって考えられますよね?
佐藤琢磨:そうですね。今のところ、雨のセッションを2回走って、僕らはすごく良いのでね、雨が降っても問題ないでしょうね。
――明日の予選は多分ドライになると言われてますけど、またグリップは低くなる。で、決勝はまたグリップが上がるかもしれませんね?
佐藤琢磨:はい。でも、決勝日はすごく暑くなるって聞いてるんで、滑るかもしれない。予選と決勝でまたコンディションが極端に違う可能性もありますね。明日のプラクティスがドライで走れることになるのを祈ってます。もしダメだったとしても、1回目の走行から、今日の2回目でクルマはまた良くなっているはずなんで、それを信じて思い切り攻めてくしかないですね。
――みんながちゃんと走れる時間が少ないまま決勝を迎えるってことですね。そういう条件の下では、今までのところ良い印象なんじゃないですか?
佐藤琢磨:そうですね。順調にプログラムをこなせてる感じはあります。セント・ピータースバーグも、そういう意味では順調というか、僕らが考えていることに対してクルマがちゃんとレスポンスしてくれてました。
――セント・ピータースバーグの後には、バーバー・モータースポーツ・パークでの開幕前のテストはあまり良くなかったと言ってましたが、そこから結構変えたセットアップで今回来てるってことですか?
佐藤琢磨:そうですね。それですごく良くなってます。ラップタイムは全員がテスト時より1秒以上落ちてるんだけども、僕らはテストと同じラップタイムが出せてる。だから、相対的に僕らは良くなってるってところです。
――新型マシンはバーバー・モータースポーツ・パークのような常設サーキットと、セント・ピータースバーグのようなストリートと、どっちが向いているマシンと感じてますか?
佐藤琢磨:うーん……それはタイヤがすべてだから……。まぁ、バランスの良いタイヤであればロードコースもストリートもすごく良いと思いますね。去年のクルマよりは……何ていうのかな?
――レスポンスが良いとか?
佐藤琢磨:うん、もともとロードコースを走るようにデザインされて来たクルマなんでね。それより、オフの間のテストでオーバルで走るのは結構大変だったっていう結果を聞いてるので、そっちの方が心配かな?
――インディアナポリス・モータースピードウェイで4月4日にテストが開催されるって決まったんでしたね。参加しますか?
佐藤琢磨:行きますよ。日本に帰ることになってましたけど、予定変更しました。