プラクティスのラスト10分でスリックタイヤのコンディションに
走行2日目を迎えたボルティモアは、朝から灰色の雲に覆われ、朝方に降った雨により路面はウェットコンディションとなっていた。気温は摂氏27度と昨日と比べて低かった。
プラクティス3が始まったのは午前9時。まだ時折ポツポツと雨が降って来る状況で、ウェットタイヤ装着で走行は始まった。
インディーカーが周回を重ねたことで路面は徐々に乾て行き、最後の10分間ほどだけだがスリックタイヤでの走行が可能となった。こうなると最後の最後、もっとも路面状況が良くなったところでベストラップを記録した者がタイムシートの上位に来る。セッション終了間際、ライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)が1分19秒7635を叩き出してでトップの座を奪った。先週ソノマで勝ったばかりのブリスコーには、一気に勢いに乗る可能性もある。
ブリスコーによって2番手に下げられたのはマイク・コンウェイ(AJ・フォイト・エンタープライゼス)だった。彼のベストは1分19秒7646。ここまでが1分19秒台だった。
佐藤琢磨、ドライセッティングがピンポイントで的中!
チェッカード・フラッグが出される直前、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は3番手に食い込むタイムをマークした。しかし、琢磨の少し後方を走っていたエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が、やはり最後のラップで1分20秒0197のベストを出し、1分20秒2109の琢磨は4番手となった。
それでも、昨日のプラクティス2での順位が21番手だった琢磨陣営が同じドライ・セッションで4番手のタイムを記録したことは大きな飛躍と評価していいだろう。しかも、今日のプラクティスは大半がウェットコンディションだった。予選が行われるであろうドライコンディションでのセッティングを存分に試せたわけではなかった。昨日の限られたデータを基に新たに考え出したセッティングがピンポイントで的中したからこその好パフォーマンスだったのだ。
パワー、ハンター-レイも中団に沈む
ポイント・リーダーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は、昨日のプラクティス2ではトップだったが、1日経ったプラクティス3では15番手に沈んだ。ポイント2位のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)も8番手と今ひとつのポジションを得るにとどまった。セッション終盤にクリア・ラップを確保できなかったという理由も考えられるが、チャンピオン争いを行う面々で好位置につけたのはカストロネベスだけだった。スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)もこのセッションでは10番手と目立たなかったのだ。
予選は午後12時05分スタートだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿