R14 ボルティモア・グランプリ
ボルティモア市街地コース
2.04マイル(=約3.282㎞)×75周
Race Day ウォームアップ
13位 1分19秒9059 11周走行
100マイルをすでに走行したエンジンに載せ替え
昨日の予選の後、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングはエンジンの積み替えを行なった。今週末から投入したフレッシュエンジンがトラブルを起こしたからだ。詳細な事情は不明だが、それで新たに供給されたエンジンは新品ではないとのことだった。インディーカーにはホンダのフレッシュエンジンがまたプールされているはずだが、今週末の15号車用へとデリバリーされた2基目は、新品ではなく、何100マイルかをすでに走っているエンジンとなった。
ところが、この新たに積んだエンジンがまたしてもトラブルを出した。セッション開始からエンジンは完調ではなかったようだ。走行終了後、HPDとRLLは問題の原因を発見したようで、ガレージではエンジンはシャシーに搭載したまま、補器類の交換作業が行われていた。
「バランスは一応チェックできたけど、また変えたいってことで
スプリングパッケージも見直して、変更をしてもらってます」
――セッション後半にエンジントラブルが出てしまったようでしたね?
佐藤琢磨:はい。そうでした。
――セッションの半分で赤旗が出て、前半はブラック、後半はレッドタイヤでの走行というカタチになっていたと思うんですが、エンジン以外のマシンの状況はどうでしたか?
佐藤琢磨:今日は最初からエンジンにトラブルが出ていました。ピットに入ってニュートラルにしたらエンジンが止まってしまった。でも、すぐにはどうしようもできなかったんです。レッドタイヤで出て行った時も最初にブレーキロックがあって。2台一緒に1コーナーの外側を回ったんですよ。そうしたらコースマーシャルは1台ずつ一時停止させてコースに戻さなくちゃいけなくて、そこでもクラッチを引いて、走り出そうとしたらまた止まっちゃった。もう、どうしようもできない。直結したカートみたくずっと動いてなくちゃいけなくて、で、何とかエンジンをかけてもらって、リスタートしてレッドタイヤで3周ぐらいできたのかな? でもトラフィック待ったから事実上測れたラップは1周だけでしたね。最後は、ヘアピンを回ったところでエンジンが、ギヤがエンゲージした状態で完全に止まっちゃった。だから、このセッションはほとんど収穫がない。バランスは一応チェックできたけど、いい部分と悪い部分の両方があって、結構また変えたいなってことで、スプリングパッケージも見直しして、変更をしてもらってます。そういう意味では、順調なセッションとはできなかったですね。
――決勝に向けて、エンジンの問題が解決されればいいんですが。
佐藤琢磨:朝のセッションでトラブルが出切ってしまったと祈るしかないですね。多分、大丈夫だと思います。
――またエンジン交換をしたのではないですよね? 補器類を変更した、ということだったんですか?
佐藤琢磨:エンジンは今日のエンジンは昨日までのものとは違って、他チームがテストで使った中古になっているんですよ。
――何らかの事情で、特例的に新品ではないエンジンを使う状況になっているわけですね?
佐藤琢磨:まぁ、テストで走った実績があるので、問題なく走れるエンジンなんだとは思います。今朝の問題は補器類に出ていたようですし。
――中古といっても、すごいマイレージを重ねちゃってるエンジンてことはないですよね?
佐藤琢磨:ソノマのテストとレース、フォンタナでのテストを走ったのと同じぐらいの距離は出ているものみたいですよ。スペック的には、今週の最初から使っていたものと同じです。そして、このエンジンがスーパー・デューパー・エンジンでないことは、今朝のスピードトラップでの数字で証明されてます。時速5マイルでしたから。
――トラブルが解消されたエンジンで、上位へとのし上がって行くレースを期待しています。
佐藤琢磨:はい。見ていてください!
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