R14 ボルティモア・グランプリ
ボルティモア市街地コース
Day2 予選
第1セグメント敗退 1分18秒9672 トータル19位
ファスト6進出が見えていた佐藤琢磨だったが
思わぬ不運で予選は第1セグメント敗退
今シーズンの佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、ストリート・コースでは良いフィーリングで戦えて来ている。それは、サン・パウロとエドモントンでの表彰台登壇が証明している通りだ。ところが、ボルティモアのストリートでは、走行初日の順位が25台中の21番手と、予定していた好スタートを切れなかった。それでも、コース改修の必要が出て走行時間が制限される悪循環を乗り越え、走行2日目のプラクティス3で琢磨は4番手のタイムをマーク。予選をギリギリ前にして体制を一気に立て直す事に成功した。
しかし、不運が琢磨を襲った。予選第1セグメント、同グループで走っていたグレアム・レイホール(チップ・ガナッシ・レーシング)がシケイン出口でハードクラッシュ! 赤旗が出され、まだアタック・ラップを1周も終えていなかった琢磨は第1セグメントでの敗退を余儀なくされたのだ。その結果、ロードコースが不得意でセッション開始から走り続けていたエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)と、スポット参戦のために少しでもコースとマシンに慣れようと、同じく多くの周回をこなしていたブルーノ・ジュンケイラ(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)が共に初の第2セグメント進出を果たした。
「アタックラップに張ったところで赤旗でした。
こればっかりは予想もできないし、悔しいですね」
――アタックを始めたか、始めようというところで赤旗でしたか。
佐藤琢磨:はい。コースに出てって、ウォームアップをやって、アタックラップに入ったところで赤旗が出ました。だから、上に上がってったドライバーたちっていうのは、全員2ラップ目に入ってた。それが、僕らより半周ぐらい前だったのかな? ちょっとしたタイミングでしたけども、こればっかりは予想もできないし、悔しいですね。
――非常に珍しいケースですよね、赤旗で計測時間が今日ほど大幅に削られるのは。
佐藤琢磨:そうですね。だから、今日の僕らがコースインが遅かったといっても、それがそんなに大きなギャンブルであったわけではないんです。先にアタックを始めていたドライバーたちといっても、彼らは僕らとほぼ同じタイミングで出てっていたわけで、そんなに大差はなかったから。
――トップ6も狙えた状況下、上位のグリッドを獲れなかったことも悔しいと思いますが、1周のアタックすら終えていないということは、レッドタイヤについての情報収集も行えていないんですよね。
佐藤琢磨:そう。アタックさえしてない。レッドタイヤのバランスも見れなかった。それは非常に残念ですね。
――良いことがあるとすれば、レッドの新品が2セットあって、3セット目もほとんど使っていない状態だということぐらいですか?
佐藤琢磨:まぁ……もうちょっと今日は上のグリッドを獲得できると思っていたから非常に残念です。マイク(・コンウェイ)は、最後はクラッシュしちゃってたけど、あそこまでタイムを出せてた。今日の午前中、自分はマイクとほぼ同じぐらいのところにいたから、そういう意味では、自分たちも高いとこまで行けたと思うんですけどね。
――今日の予選ではシケインで何台かが大きなアクシデントを起こしていました。
佐藤琢磨:今日の朝に雨が降っちゃったために、路面がクリーンな状況で、そこからレッドタイヤ装着で、走る毎にかなりサーキットは良くなって行っている感じは受けましたね。出るたびにコンマ5秒ぐらいのタイムアップができていたので。多分、また予選では次元が変わって行ってたと思うんですけど、それが見れなかったのは残念でした。その中で、昨日仮設シケインを作って、今日から縁石になった状況でみんなギリギリのアタックをしたので、ちょっとアクシデントが多くなっていましたね。明日はまた同じような事故が起こらないとは限らないので、後方からのスタートですけど、それをうまく使ってポジションアップをして行きたいです。
――明日のウォームアップのテーマはどういうものになりますか?
佐藤琢磨:レッドタイヤをあんまり使いたくないとはいえ、バランスはしっかりと見ないといけないと思うので、今日予選を走った中で、何かを学ぶのは非常に難しかったんですけど、予選に向けてプラクティス3までで作ってきたクルマの方向性っていうのは、わりとポジティブになって来たので、このまま作業を続けて、ウォームアップでもう一段前進させたいですね。
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