2012年8月27日月曜日

2012 INDYCAR インサイド情報 :R13 スタートタイヤ プライマリー勢が17台と過去最高

 ウォームアップを終え、エントリー27チームはインディーカーにスタート時の装着タイヤの申告を行った。今回は申告漏れがなかったので、下記のリスト通りのタイヤで全車スタートを切るだろう。ミッド・オハイオではスタート直前にレー・ディレクターが複数のチームの装着タイヤの変更を特別に許すというルール違反があったが……(こういうのはいい加減ヤメにして欲しい)。
 予定外のエンジン交換によるグリッド降格を受けるドライバーは4人。下記リストでは「*」をつけた。

1  ウィル・パワー           オルタネート
2  ライアン・ブリスコー        オルタネート
3  セバスチャン・ブルデイ       オルタネート
4  エリオ・カストロネベス       オルタネート
5  スコット・ディクソン               プライマリー
6  ダリオ・フランキッティ              プライマリー
7  ライアン・ハンター-レイ              プライマリー
8  アレックス・タグリアーニ      オルタネート
9  シモン・パジェノー                プライマリー
10  ジェイムズ・ヒンチクリフ      オルタネート
11  ルーベンス・バリケロ               プライマリー
12  マルコ・アンドレッティ              プライマリー
13  グレアム・レイホール               プライマリー
14  マイク・コンウェイ                プライマリー
15  JR・ヒルデブランド         オルタネート
16  トニー・カナーン          オルタネート
17  EJ・ビソ              オルタネート
18  オリオール・セルビア               プライマリー
19  キャサリン・レッグ                プライマリー
20* ジャスティン・ウィルソン             プライマリー
21  チャーリー・キンボール              プライマリー
22  ジョセフ・ニューガーデン             プライマリー
23* セバスチャン・サーヴェドラ            プライマリー
24  ジェイムズ・ジェイクス              プライマリー
25  エド・カーペンター         オルタネート
26* 佐藤琢磨                     プライマリー
27* シモーナ・デ・シルベストロ            プライマリー


 今回はプライマリーをチョイスしたドライバーが17人と、オルタネートの10人を上回った。プライマリー勢が多くなるのは、二種類のタイヤが使われるようになってから初めてのことではないか? しかも、プライマリー勢の数が明確に多くなっている。
 その背景には、今年のグランプリ・オブ・ソノマの周回数が去年と比べて10ラップも増やされていることがある。2ストップでの走行は余程長いイエローが出されない限り不可能。アクシデント発生率の高い序盤をプライマリー=ブラックで乗り切り、3ストップすべてでレッド=オルタネートを装着し、レースの大方をレッドで戦いたいとの考えに至ったチームが多いということだ。
 そして、非常におもしろいことに、ペンスキー勢が3人ともオーソドックスにレッドを選んだのに対し、ガナッシのターゲット・コンビが共にブラックでのスタートを切る。1、2、4番手グリッドからスタートするペンスキー・トリオと、5、6番グリッドからスタートするターゲット・コンビ、彼らのレース序盤のパフォーマンスの差、ラップ・タイムの差、レース展開への影響がどのようなものになるのか、楽しみだ。
 琢磨はブラックでスタート。フレッシュレッド2セットと、ユーズドレッド(=予選第一セグメントで4ラップ使用)を次々投入してレースを戦う。

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