ホンダ インディー200 アット ミド‐オハイオ
ミド‐オハイオ・スポーツカー・コース
オハイオ州レキシントン
コースタイプ:ロードコース
全長:2.258マイル(=約3.633km)×85周
天候:晴れ
気温:24~25℃
ディクソン、逆転での価値ある勝利
チャンピオン争いに踏みとどまる
ポイント4位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が4番手スタートから優勝。ポイント・リーダーのライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)はエンジントラブルで24位だった。ディクソンは4位のままだがポイントトップとの差は28点にまで縮まった。
ポイント3位でミド‐オハイオ入りしていたウィル・パワーは、2位フィニッシュでランキングトップへ復活。ポイント2位だったエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)は、エンジン交換のペナルティのために23番スタートという苦しい戦いで、16位でのゴール。ポイントスタンディングは3位へと戻っている。
さぁ、残るレースはソノマ、ボルティモア、フォンタナの3戦だけ。おもしろいのは、残る3戦が常設サーキット、ストリート、オーバル3つの異なるタイプのコースで行われる点。インディーカーならではのチャンピオン争いとなる。
今日のレースは、雨が降らなかったこと、燃費セーブ、ピットストップがポイントだった。
驚いたことに、エドモントンに続いてフルコースコーション・ゼロのレース。それによって燃費というファクターが重要性を増していた。
パワーはポールからトップを守り続けて2回目のピットストップを迎えた。
そして、ここでディクソンが逆転トップに躍り出た。
ゴールまでの28周は逃げるディクソンにパワーが激しくチャージ……という展開になると思ったが、ディクソンがピットアウトから一気に差を広げ、そのまま悠々と逃げ切った。2年連続優勝、ミド‐オハイオでの通算4勝目は、彼をチャンピオン争いに踏みとどまらせる価値あるシーズン2勝目となった。
3ストップ作戦を採用した佐藤琢磨だったが
ユーズドレッドの第2スティントで苦戦
3位争いは予選7位から3位へと浮上する見事な走りを見せたブルデイと、シモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)が行い、パジェノーが今季3回目の表彰台に上った。最終スティントをブラックタイヤで走る作戦を採用したために、ブルデイは4位に甘んじたが、それでも今季のベストフィニッシュである。5位はジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)が3ストップ作戦組のトップとして獲得した。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は17番手スタートから4ポジションアップの13位でゴールした。スタートから7周でピットに入る3ストップ作戦は、まずまずの効果を発揮していたが、マシンの仕上がりがまだ完璧にほど遠かったようだ。ユーズドレッドで走った第2スティントに苦戦を強いられていた。フレッシュレッドで走った終盤の2スティントは良いペースで走れていたが……。琢磨とほぼ同じ作戦で、8周目に1回目のピットストップを行った18番グリッドスタートのトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)は、12ポジションアップの6位でフィニッシュしていた。カナーンは琢磨同様にブラックでスタートしたが、中盤戦に新品のレッドを2連続で投入し、ゴール前をユーズドレッドで戦う作戦を成功させていた。
「ポジションを4つ上げることのできたレースでしたが、この結果を喜ぶことはできませんね。自分たちのマシンは、ロードコースサーキットでスピードがない。今年は常設ロードコースでのレースがまだ2戦目ですが、自分たちは新型マシンをまだ仕上げ切れていないということです。来週、カリフォルニア州ソノマで行うテストでロードコース用のセッティングをもっと良くしたいですね」と琢磨は語った。
0 件のコメント:
コメントを投稿