朝8時から30分間行われたウォーム・アップ・セッション=ファイナル・プラクティス、珍しく赤旗による中断がなく、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は20周も走り込んだ。レッド・タイヤで走り出し、終盤はブラックでの走行。どちらも新品ではなく、ユーズド・タイヤだった。
このセッションでのベストは、最終ラップとなった20周目の1分18秒1231だった。ブラック・タイヤでのラップで、これは11位にランクされる速さだった。
Jack Amano(以下――):昨日の予選で使ったレッド・タイヤでロング・ランを行っていましたね。レッドを後で使っていたら、もっと良いタイムが出ていたでしょうね?
佐藤琢磨:そうですね。ちょっとディクソンのタイムはすごいけど。16秒9はちょーっと見えてないかな。でも、17秒5ぐらいは行けてたかな? まぁ、僕らは元々レッドを後で使うってプランじゃなかったんですよ、今日は。最速のラップ・タイムというよりも、路面コンディションに合わせたり、マシンのコンフィギュレーションに合わせて、ふたつのタイヤを見方をしたかったので、珍しく、久しぶりにウォーム・アップをレッドで走り出すことをしました。ただ、イエローがなく、セッションが一度も止まらなかったので、そういう意味ではスムーズで、順調なセッションでした。
――レッドで13周、ブラックでは7周を走れました。両タイヤとも感触良しでしたか?
佐藤琢磨:まぁ、幾つかの確認を行ったセッションでしたけどね。トップ10に入れなかったので、目標達成とは言えないですけど、自分たちの置かれた状況の中でトップ10に近いところにいるってことは、良いと思います。
佐藤琢磨:ま、そうですね。それでも、予選で上位につけたので、今日のような状況でもトップ10に入りたかった。でも、それは仕方ない。
――ブラックとレッド、意外に差がないんじゃないですか?
佐藤琢磨:いやいや、そんなことはないと思う。結構ちゃんとある。
――レッドが長持ちしてましたか?
佐藤琢磨:いや、逆でしょ。あんまり長持ちしないと思いますよ。ポーンとタイムが落ちた後にズルズルと落ちる。落ちた後にどこで落ち着くのかっていうのはレッドもブラックも似たようなタイムの範囲に入って来るのかもしれないけど。
――セッション終盤にブラックで速いドライバーもいたんですよ。
琢磨陣営は、フレッシュレッドを2セット持っている。ブラックも当然フレッシュがある。あとはそれらをどう組み合わてレースで使うかだが、彼らはレッド=オルタネートでスタートするとインディーカーに申告した。――ブラックを後で使ったからトップ10を逃したって考えられるワケですよね?佐藤琢磨:なるほど。二種類のタイヤに差は明確にあると思います。タイヤの暖まりでも違いがあったので。
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