2012年7月22日日曜日

2012 INDYCARレポート:R11エドモントン プラクティス3・路面コンディションが好転するセッションで琢磨は大きくポジションアップ

予選直前のプラクティス3は濡れ気味の路面で始まったが
最後はドライコンディションに


 予選を前にしたプラクティス3は、朝の9時スタートだった。まだ濡れている部分がある路面コンディションでセッションは始まった。気温は18℃とやや低めで、路面も21℃と冷たかった。
 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、昨日のプラクティス2で最後に投入し、4ラップを走ったタイヤセットで走り出した。10周目、琢磨は1分18秒6158でトップに立った。昨日のトップタイム=エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)よりもまだ2秒以上も遅かった。路面が乾くには30分以上が必要とされた。

 セッション終盤になって、ようやく路面が完全ドライになり、大幅なスピードアップがなされるようになった。
 琢磨もフロント・サスペンションやリヤウィングなど、セッティングをかなりイジって、フレッシュタイヤ装着でコースイン。そして、1分17秒5220をマークしてトップに復活してみせた。さらに、次の周に1分17秒4537にタイムを短縮した。

 この時点で2番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、3番手はアレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート)、4番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)だったが、ここからトップ5にシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)、ジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)らが食い込んで来た。そして、最終的にトップタイムを叩き出したのはダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。
「濡れている場所とそうでない場所の混在するコンディションで走ることに意味無し」とばかりに、セッションのほぼ半分でピットに待機。余裕のあるところを見せていたフランキッティは、タグリアーニが1分17秒台を出したのを確認してから、残り33分という時点で彼は初めてコースイン。そこから16周を走り、その15周目に1分16秒8904のベストを出してトップに立ったのだった。

 今回、ガナッシのマシンりの仕上がりはかなり良いと見えている。2番手には1分16秒9167のベストを出したディクソンが食い込んで来て、ガナッシ勢による1-2となった。3番手はパワー、4番手はウィルソン、5番手はタグリアーニだった。
 琢磨はニュータイヤでのアタックを多くのドライバーたちよりも少し早めのタイミングで行い、走行時間を残してマシンを降りた。そのため、セッション終了間際の5分間で順位はトップから6番手まで下がった。この時間帯に路面状況が好転していたようだ。琢磨が同じタイミングでクリアラップを取れていたら、もっと上位につけていたはずだ。そして、少し早いタイミングでのアタックであっても、またしてもトップとの差を縮めることに成功した。これなら予選はドライでもウエットでもOKだろう。

 このセッション、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポーツ)は最後の最後に8番手に食い込むタイムをマーク。しかし、昨日速かったチームメイトのジェイムス・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポーツ)は21番手と苦戦していた。昨日トップだったカストロネベスも13番手と今ひとつだった。
 逆にプラクティス3で良い走りを見せていたがのが、9番手につけたEJ・ビソ(KVレーシングテクノロジー)、11番手のタイムを出したジェイムズ・ジェイクス(デイル・コイン・レーシング)らだ。

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