ちょっと遅くなりましたが、ウェブに寄せていただいたご質問にお答えいたします。
hiroさんからのクエスチョンQ:佐藤琢磨選手のマシンでアンチロールバーが正しく結合されていなかったり(アイオワ)、サスペンションの組み立てにミスがあった(セント・ピータースバーグ)。こういうことって、これほどの頻度で起こるものでしょうか? 二強は別にして、他のチームでも確認されているトラブルですか。それともRLLだけでしょうか?
Jack Amano:どちらも非常に珍しいミスだったと思います。開幕戦では、まだクルーたちが新型マシンに完全に慣れていなかったと多少同情できる余地があったんですが、アイオワでのミスはちょっと‥‥‥。ガレージに戻ってから、トム・アンダーソンの雷が落ちたことと思います。同じミスが起こらぬよう、エンジニアとメカニックのコミュニケーションについて、改めて確認作業が行われたはずです。
他チームでは、コースによって異なるエアロパーツルールを間違えて装着禁止のパーツを着けてレースを走ってしまったとか、搭載すべきウェイトを積まないで走ったり‥‥と、ミスをしてペナルティを受けた例もあります。RLLだけがミスが多い、というワケではないと思います。
Lemony Smahltさんからのクエスチョン
「RLLのセカンド・ドライバーに内定していたルカ・フィリッピはどうなってしまったのか?」という質問を頂きました。
この件、レポートしてませんでしたっけ?
ルカとRLLとの契約は解消されました。インディー500の頃だったかと思います。
その後、彼には他チームからもオファーがあったということでしたが、残念ながらデビューはまだ果たされていません。ルカには少しのスポンサーマネーがあるようですが、それだけでは乗せてもらえないんですね、今年のチームは新車を購入してますから、ライド料金も値上げしてるワケです。
Lemony Smahltさんが御指摘されている通り、RLLが優秀なドライバーを起用しての2台体制への拡張したら、それはチームにとっても、佐藤琢磨選手にとっても大きな大きなプラスとなるでしょう。しかし、残念ながら今シーズン中の2カー実現はどうやら難しそうな状況となっています。もうインディー500が終わっちゃってますからね。
ルカはホンダ陣営からの評価も非常に高いので、来シーズン再び候補に挙がる可能性はあるでしょう。彼のインディーカー参戦、是非ともRLLで叶うことを期待したいところです。
ルカの走れなかったインディー500に出場したのがミチェル・ジョルダインJr.でした。彼はスポット参戦の難しさを痛感し、「フルシーズンは当然考えてるよ」とインディーで言ってましたから、彼が琢磨のチームメイトとなって‥‥という可能性もゼロではないでしょう。
その他のホンダ・チーム、シュミット・ハミルトン・モータースポーツ、AJ・フォイト・エンタープライゼス、サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングも2カーへと活動を広げたい考えを持っています。しかし、それを実現するためには大型のスポンサー獲得が必要なのです。
こんにちは。
返信削除質問にお答えいただいてありがとうございました。
前にレポートされていたとのこと、見落としておりました。失礼いたしました。
なるほど、そのような事情があったのですね。
ツイッターなどではミチェルとチーム、琢磨選手とのやりとりが見られており、関係の良好さがうかがい知れます。
RLLの2カー体制は来シーズンに期待ということですね。
ボビーも琢磨選手を長期的なビジョンの中に位置づけているような発言がありますから、ぜひとも前半シーズンの鬱憤を晴らす活躍をし、そして来シーズンにつながっていくといいですね。
ご回答ありがとうございました。