カナダ2連戦は、今年は1週のインターバルあり。そこで明日(7月12日)、次の次のレースが行われるカリフォルニア州のソノマ.・レースウェイでドラゴン・レーシングがテストを行う。彼らがインディー500以降1カーへ縮小したのは、チームの予算の事情も影響していなくはないが、それよりもシボレーが2カーへの供給を行いたくなかったことが、より大きな理由だったということ。ロジャー・ペンスキーの息子がオーナーでも、物事はそうそう簡単には行かないんです。
*本レポートは、ジャック・アマノのINDYCARメールマガジン・プレミアムで7月12日(日本時間)に配信したものです。
しかし、彼らはレースとレースの間隙を突いてテストを行うだけの経済的余裕はあるらしい。
明日(7月12日)のテストを走るドライバーは、インディー500以降のロード&ストリートを担当しているセバスチャン・ブルデイ。彼は4度もチャンプカーでタイトルを獲得している(それも04年からの4年連続)が、ソノマは走ったことがないのだ。
ブラインド・コーナー、ハイスピード・コーナーの多いソノマは、パッと来てパッと速く走るのが非常に難しいコース。しかし、1日走れれば、ブルデイぐらいの能力のあるドライバーの場合、トップ・コンテンダーとしてレース・ウィークエンドを戦える状況に持って来る可能性が高まる。ロータス・エンジン搭載でのバーバー・モータースポーツ・パークでも、実に速かったものね、ブルデイ。
なお、今回ソノマ・レースウェイと呼んでいるコースだけれど、これって元インフィネオン・レースウェイなので、念のため。つい最近、インフィネオンとのネーミング・ライツ契約が期間満了、更新なし、新スポンサー見つからずで地名をつけたコース名となってます。
今回はなぜドラゴンだけなのか? それは、有力チームはすでに春のうちにソノマでのテストを済ませているから。残念ながら、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング&佐藤琢磨は、そのテストに参加してませんでした。RLLの予算は超タイトらしく、シーズンが開幕してからはプライベートテストを一切行えていない。しかも、彼らは1台体制。各レース・ウィークエンドに得られるデータも1台分だけに限られて来ている。非常に苦しい状況が続いているワケだ。いっそのこと、どこかのチームと提携でもしたらいいのに……と思うが、どうだろう? もう遅い? いや、そんなことはない。シーズンは後半戦に入っているけれど、必ずやプラスにはなることはあると思う。例えばシュミット・ハミルトン・モータースポーツとか、ブライアン・ハータ・オートスポートとか、どうだろう?
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