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フランキッティ、記念すべきトロントで3戦連続ポールポジション獲得
今年のロードレース予選であまり良いところを見せて来ていないダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)が、トロントでは金曜のプラクティスから絶好調を維持。予選で最も重要なファイナルステージでベストラップを叩き出し、ポールポジション獲得を果たした。
ミルウォーキーで今季初のポールを手にしたフランキッティは、アイオワでの予選レースを制してポールポジションに着き、今回のトロントで3戦連続のポール獲得を達成した。
フランキッティのアメリカンオープンホイールでの初ポールは、1997年のトロントだった。ドイツのDTMからスイッチして来た最初のシーズンで、ホーガン・レーシングのレイナード/メルセデスベンツ・イルモアを駆ってのことだった。実に、もう15年も前になる。フランキッティは15年間の長きに渡って自らをトップレベルに保ち続けている。
トロントでの予選でファイアストン・ファスト6に残ったドライバーたちを第2セグメントのタイム順に並べると、
1 ジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)
2 スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)
3 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)
4 セバスチャン・ブルデイ(ドラゴン・レーシング)
5 アレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート)
6 ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)
となる。
フランキッティはギリギリでのファイナル進出だったのである。なお、第2セグメント7位で悔しい思いをしたのはライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)。8位はエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)だった。
6人で戦うファイナルステージは、全員がユーズドレッドを使う。路面のグリップは高まるが、タイヤのグリップは第2セグメントより低くなった状態での戦いとなるワケだ。
10分間の予選が半分終了した時点でトップにいたのは、ウィルソンだった。まだラップタイムは1分を切れていなかった。2分後、タグリアーニがついに59秒台をマークしてトップへ。しかし、すぐさまウィルソンがその座を奪い返した。タイムは59秒4506まで削られていた。もう残り時間は2分となっていた。
さらに1分が経過したところで、パワーが59秒3757でトップに躍り出た。もう残り時間は1分を切り、彼の2年連続ポールか? と思われた。そしてチェッカードフラッグが振り下ろされた。そのすぐ後、最後の計測ラップを走っていたフランキッティが59秒3510で大逆転! トロントのポールを手に入れた。
思わぬペナルティで佐藤琢磨は予選11位に
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、第2セグメントへと進出し、予選11位となった。8位となれる59秒5281をアタック4周目に記録した琢磨だったが、セッション終盤にターン1でコースオフ。コースに戻る際にパワーのはアタックを妨害したとしてベスト2周剥奪のペナルティを受けた。それでも、琢磨より上位で予選を終えた中のタグリアーニとジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)がエンジン交換による10グリッド降格となるため、明日のレースに琢磨は9番グリッドから出走する事になる予定だ。
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