プラクティス2、1時間の走行でトップタイムをマークしたのはエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)はプラクティス1より2周多い22周を走行。ベストはそのうちの5周目に出した1分16秒9741で、プラクティス1での自己ベストよりコンマ6秒以上も速くなった。しかし、午後のプラクティス、そして今日の2回のプラクティス総合での順位は18番手と午前中より4つポジションを下げた。
Jack AMANO(以下——)最後にニュータイヤで出て行きましたが、そこから走れたのは4周だけ。ちょっと時間が足りなかったというところでしたか?
佐藤琢磨:そうですね。あと、ちょっと違うことをやってたんです。まぁ、ラップタイムを縮めるのは、最後はちょっと厳しいかな、と感じていました。実際、トラフィックもあったし、いくつか他のことをニュータイヤで試したかったので、そちらをやりました。だから、順位的にはあまりパッとしないんですけど、確実に午前のセッションと比べると良くなったのと、ラップタイムも多少トップとの差が縮まっているのでね、良いと思います。前進してますね。
——午前中とは随分とコンディションが違っていたのではないですか?
佐藤琢磨:気温と路面温度がちょっと上がったぐらい? それと、確かに風向きが変わっていましたね。特に、こういうハードブレーキングがあるコーナーが180度とか90度も違う方向にレイアウトされているコースだと、それぞれが影響を受けますね。でも、今朝との違いはそれぐらいで、路面コンディションそのものはそんなに大きくは変わったとは思えない。むしろ、2セッション目出てってすぐの頃のラップタイムは競争力が高かったので、そこはポジティブに捉えたいです。
——ブレーキと言えば、前戦トロントではトラブルが発生していましたが、原因究明、対応策などの状況はどうですか?
佐藤琢磨:そうですね。全部アッセンブリーとしては新しくなっています。ただ、ここは凄くブレーキに厳しいコースですからね。去年はそんなに感じなかったんだけれど、今年のカーボン・ブレーキは安定しているとシーズンスタートしてからは思ってたんだけど、意外にもろさが出て来ているというか、今のセッション走っただけでもブレーキの劣化は結構強かったですね。
——ブレーキの管理も、チーム、そしてドライバーにとって大変なところになってるんですね?
佐藤琢磨:そうですね、特に決勝日は気温がもうちょっと上がりそうだし。今はプラクティスだからショート・ランでやってますけど、ロングランになったら結構厳しいと思います。
——明日の予選が雨だとレッドタイヤは決勝日のウォームアップでしか試せなくなります。今の時点で、このコースでのパフォーマンスなど、想像できる部分とか、ありますか?
佐藤琢磨:うーん……まぁ結構レッドタイヤはソフト傾向でバランスとしてはアンダーステア方向にシフトするわけで、スタビリティが良くなる分、トラクションかけたくてもなかなか向きが変わらないっていうかね、特にヘアピンでは、元々向きが変わりづらいので、そこら辺をどう解決するかは大きなポイントになると思います。
——明日が雨だったら、予選はどうなりそうですか?
佐藤琢磨:雨になったら、去年の再現ですよ。晴れだったら逆ポールの可能性もあるけど。
——雨はウェルカム?
佐藤琢磨:雨は常にウェルカムです。
——今年、雨で良いですものね?
佐藤琢磨:いつもです。去年だって雨ではリードしたし。でも、去年のここはドライでも良かったわけだから……。今年は競争もかなりタイトで、まったくアドバンテージなくなってますけどね。
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