赤旗の影響でレッドでの周回数を稼げず
予選は11位、スターティング・グリッドは9番手となる予定の佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。決勝前の最後の走行セッション=ファイナル・プラクティスでは、ブラックとレッド、両タイヤを使って決勝用セッティングの確認を行っていた。ソフトコンパウンドのレッドでの走行周回数が、赤旗の影響もあって予定よりも大幅に少なくなり、そちらのタイヤでベストをマークできなかったため、このセッションでの順位は19番手と芳しいものとはならなかった。しかし、貴重な走行データをまたしても積み重ねることができた。
「決勝は極力ポジションを落とさないようにしっかり走りたいです」
Jack Amano(以下――):ブラックで14周、レッドで5周ほどの走行を行ったファイナルプラクティスでしたが、どういう感触でしたか?佐藤琢磨:レッドはまともなクリアラップが無かったですね。
――両タイヤの印象など、どうでしたか?
佐藤琢磨:印象としては悪くないんですけど、昨日からちょっと、何と言ったらいいんですかね、バランス? そこで手こずってたんです。それが直り切ってなくて、逆にそれが助長されちゃってる感じなんですよ。ウーン、あんまり良くなかったですね、このセッションは。その点をレースに向けて直します。まわりと比べて、相対的にあんまり速くなかったから、プラクティスセッション3に似ちゃってますよね。
――ちょっと足踏み状態ですか?
佐藤琢磨:そうですね。良いだろうと思ってた方向性が、ちょっと変わってしまっていた。まぁ、今朝は路面温度が結構低かったんですけど、それでもシックリは来なかった。
――午後のレースも意外に涼しめのコンディションになりそうですよね? 金曜のような蒸し暑さにはならなさそうな。
佐藤琢磨:はい。そうですね。一昨日ほどには気温、路面温度ともに上がらないということになりそうです。そういう意味では、タイヤには少し優しいから、コンシスタントな走りにできると思います。
――5列目イン側からのスタートは、どんな感じのレースができそうですか?
佐藤琢磨:トロントはとにかくバンピーだし、路面が舗装が変わることによって態勢を崩し易い。それでアクシデントに繋がるっていうケースが多いので、スタートから1コーナー、2コーナー、3コーナーまではとにかくアクシデントに巻き込まれないように、クリアに抜けたい。だから、1列でも前からスタートできる(予選順位通りなら6列目)のは大きいですよ。で、後半勝負になって来ると思います。トロントは去年だっけか、数周のラップダウンではありましたけど最後まで走ったので、レースが進む中で路面が変わって行く感じとかっていうのを少しはわかっているので、後半に勝負を持って行ければいいなって思ってます。
――5列目ってことは、トップが見えているポジションということで、作戦的にはフォロー・ザ・リーダーって感じになりますかね? 余程遅い人に引っかかっちゃうとかにならない限りは?
佐藤琢磨:うん、そうですね。ガンガン順位を上げてくって感じではないと思いますから。とにかくポジションキープは絶対で、そこから幾つ上げられるか? っていうところですね。その後は作戦だったり、展開だったりっていうところも多いと思うので、極力ポジションを落とさないようにシッカリ走りたいです。
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