2012年7月7日土曜日

2012 INDYCAR 佐藤琢磨コメント49:R10 ホンダ・インディー・トロント Day1 プラクティス1 「トップ10で順調とはいえ、まだイニシャルセッティングを確認しただけにすぎないんですよ。午後のセッションでもう少しスピードアップできればいいな、というところです」

ホンダ・インディー・トロント
トロント市街地コース 1.75マイル×85周

Day1 プラクティス1
1分01秒4414 10位 18周走行


「滑り出しとしては悪くないです。3年間のトロントでは一番順調です」

Jack Amano(以下――):最初のプラクティスでトップ10でしたけど、今年のトロントでのマシンは良い感じですか? 去年までだとグリップの悪いコースは苦手としていましたが?
佐藤琢磨:トロントは過去2年間、KVのみんながストラグルしてて、あんまり良くなかった。でも、今日のKVは調子良かったみたい(笑)。まぁ、皮肉なもんですけど……。僕としては、最初のトップ10にギリギリでも入り込めたっていうのは、滑り出しとしては悪くないと思います。これまでのトロントでの出足に見る限りでは、3年間の中で一番順調ですからね。
――路面のアチコチに濃い黒色のパッチが見えるんですが、舗装が結構変わっているんでしょうか?
佐藤琢磨:はい。特にターン1を過ぎてからターン3までの15秒間のバックストレートは、全部再舗装されて、バンプもすごく少なくなったし、ヘアピン状のターン3へのブレーキングもものすごくスムーズになってます。ブレーキングポイントも奥になったし、制動時間も短くなっていて、なおかつグリップ力も高いので、そこは良いと思うんですけど、相変わらず例によってほとんどすべてのコーナーのエイペックスがコンクリートパッチで、本当に”サンクス・コンクリート”って感じです。なんで一番クルマが曲がっている時に足下すくうんですかね? 本当に嫌な感じ(笑)。
――ターン1の出口では全員カウンター当ててますね。
佐藤琢磨:あそこは結局どういうことかと言うと、ターン1に入って行くところまではいいんですね。でも、最初にフロントタイヤがコンクリートに乗ってプッシュアンダーになって、後輪も乗って滑り出す。次にアスファルトの部分にフロントタイヤが行くと、そっちはグリップし始めてクルマは曲がり始める。まだリヤはコンクリートの上だから滑ってるままで、カウンターを当てなきゃならない。どんなセットアップにしても、その基本的なバランスは変わらないんですよね。だけど、その中でいかにアンダーステア、オーバーステアの量を少なくするかっていうのをできるのが速いチームだと思います。
――プラクティス1を走った自分のマシンのデキはどれぐらいですか?
佐藤琢磨:トップ10で順調とはいえ、10番なんであんまり満足ではないですけど、最初のセッションはライドハイトだったり、ギヤレシオだったりという確認がありますからね。特に、このチームは08年のライアン・ハンター-レイを走らせた年にトロントに来てないので、05年とかのチャンプカー時代まで戻らないとデータがない。そういう中でイニシャルセッティングを確認しただけに近いんですよ、プラクティス1は。だから、午後のセッションでもう少しスピードアップできればいいな、というところです。

「プッシュ・トゥ・パスはオーバーテイクには効くと思います。
インディー500にあったらなぁ……」
――じゃ、まだプッシュ・トゥ・パスどころではないですか?
佐藤琢磨:いや、確認はしましたよ。
――パワーの感じはどうでした?
佐藤琢磨:10kPAのブーストアップは良いと思います。でもまだシステムチェック状態だったこともあって、それほど大きな違いというものは感じなかったですけど、オーバーテイクには間違いなく良いものとなるはずです。
――じゃ、佐藤選手としてはプッシュ・トゥ・パス導入は歓迎ですね?
佐藤琢磨:まぁ、どれぐらい使えるのかにもよりますけど。プッシュ・トゥ・パスがインディー500であったらなぁ……なんてね。

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