ザ・ミルウォーキー・マイルは午後10時からのプラクティス1で走行開始。この後、もう1回プラクティスを行って予選を迎える。走行時間が少ないだけに各セッション、各ラップの重要性は非常に高い。佐藤琢磨とレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは、このプラクティス1で47周を走り、40周目に自己ベストとなる22秒6154をマークした。これは25台エントリー中の9番手につけるものだった。トップはジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)の22秒0232と、琢磨との差は0.5922秒と決して小さくはなかった。このセッションでの最多ラップはEJ・ビソ(KVレーシング・テクノロジー)の67周=22秒2776のベストで3番手。最少はライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)の26周=ベストは22秒8484で17番手だった。
Jack Amano(以下――):47周を走ったセッションでしたが、どういう自己評価ですか?
Jack Amano(以下――):47周を走ったセッションでしたが、どういう自己評価ですか?
佐藤琢磨:最初のうちのイン&アウトが多過ぎましたね。ちょっとイニシャルのセットアップが狂い過ぎてた、テキサスと一緒で。だから、結構クルマを大きく変更しなくちゃいけなくて、それで最初の土台作りに時間がかかり過ぎました。それでも、一度ペースに乗ってからは徐々にコンフィデンスも上がって来て、大分踏めるようにはなって来たんだけども、ニュータイヤのフレッシュラバーの時だけ、数ラップ、何とかスピードとしては伸びてるんだけど、それ以外、足回りが全然できてなく、あんまりハッピーじゃない。
――タイヤ2セット投入はプラン通りですか?
佐藤琢磨:そうですね。僕らはトップ10から外れてるので、最初の30分の走行、プラス1セットがある。そういう意味では、今回の順位っていうのは、僕らの本当のスピードっていうのを示してなくて、その前までは20番手前後をホバリングしてたから、実質16、17番手ってところだと思います。
――今回また10グリッド降格のペナルティを受けるようですが、それによって予選に対する考え方、戦い方はどうなりますか?
佐藤琢磨:テキサスとは違って、ここはとてもオーバーテイクがすごく難しい。オーバーテイクができないワケではないけれど、ほとんどロードコースと同じと考えていい。そうすると予選順位はひとつでも上の方がいい。まぁ、もちろんその前のレース用セットアップというか、レースのクルマが決まっていないとどうしようもないので、そこにまずは集中します。そして、予選では予選用トリム、予選に向けたセッティングというのは一切やらないつもりです。予選はニュータイヤをつけて、ローフューエルにして……ということを、次のセッションで得たデータを使って全力で行くしかないですね。とにかく、今は自分たちの望んでいる状態からあまりにもかけ離れているので、そこをまず改善したいです。
――今週のタイヤの持ちはどうですか?
佐藤琢磨:今走った感じ、この暑さだとあまり良くないですね。フレッシュラバーの数周はいいけど、その後のタイヤデグラデーションは結構大きいし、ロング・ランをやってみないと何とも言えないんだけれど、結構スティント後半は苦しくなりそうですね。
――レースとしては、テキサスに少し似た感じになるということですか?
佐藤琢磨:ダウンフォースが効いてるとか、状況はテキサスとは大分違うけれども、タイヤが去年見たく早くギブアップしなければ、純粋なタイヤデグラデーションだけで行けると思います。
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