シボレー・デトロイト・ベル・アイル・グランプリ
6月1日 Day1
プラクティス1 1分28秒4739 1位 8周走行
デトロイトのダウンタウンのすぐ北、ベル・アイルの公園内道路を使ったサーキットは、朝からの雨でウェットコンディションとなっていた。エントリー25台のうちの半分以下しかコースインをしなかったが、佐藤琢磨は8周を走行。6周目に自己ベスト、そして同セッショントップとなる1分28秒4739をマークした。2番手は7周を走ったルーベンス・バリケロ(KVレーシング・テクノロジー)で、0.3692秒差の1分28秒8431だった。
Jack Amano(以下――):佐藤選手はウェットでもプラクティスは走るべきという意見の持ち主ですが、去年までは走らせてもらえないケースが多かったと思います。今日は、たくさんではなかったけれど、走れましたね。
佐藤琢磨:チームが僕の言うこと聞いてくれるんですよ。ここを僕が何度もレースで走っていて、今日の午後の天気予報が良くなるという見込みで、明日からがドライだってわかっていたんだったら走らなかったかもしれない。けど、デトロイトは僕にとって初めてのコースだから。チームはここで過去にレースをしているけれども(ベル・アイルでの初インディーカー・レースで優勝したのはボビー・レイホール=レイホール-ホーガン・レーシング)、今年はニューカーだし、明日、明後日の予報もまだハッキリわかってない。晴れるというのと、雨が降る間を行ったり来たりしてるのでね、少なくとも最初のセッションは、僕がコースを覚えるためのものとして、そして、持って来たクルマのイニシャルセットアップの確認が目的でした。
――ウェットであっても、走ってみるとみないでは大違いですか?
佐藤琢磨:全然違う。全然違う。
――雨の中で走ったデトロイト、印象を聞かせてください。
佐藤琢磨:チャレンジング! 難しいですね。コースレイアウト自体も、ものすごい狭いんだけど、結構ハイスピード。例えば、セント・ピータースバーグみたくハイスピードのところはワイドで、コーナーは90度で……といかにもストリートなレイアウトじゃないですよね、ここは。普通のレーシングコースに近いですよね、S字セクションもあるし。それなのに、サーフェイスがトロントみたいにアスファルトセクションからコンクリートになって、そのコンクリートがラフなものと滑り易いコンクリートと二種類あって、1周の間に4回ぐらい路面のミュー(摩擦係数)が変わるんですよ。それがやっぱり、結構怖いですね。
――ウェットコンディションとはいえ、デトロイトの週末をトップタイムでスタートできたのは、気分的にも良いものなんじゃないですか?
佐藤琢磨:悪くないですね。もちろん悪くないし、まあ次のセッションがどういうコンディションのものになるかはわからないけど、多分みんなが走りに出て来て、もっとタイムが上がって来ると思うので、そんなに簡単ではないと思います。でも、少なくとも今のセッションを走ったことでコースは覚えられました。
以上
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