ドライバーとして5勝したミルウォーキーで、マイケル・アンドレッティはチームオーナーとしての4勝目をマークした。しかも、今回のレースは自らがイベント・プロモーターを務めていた。
「自分たちにとっては初開催のミルウォーキー、観客動員数はまだわかってない。しかし、パッと見た感じの印象は良かった。多くのファンが来てくれた。1回目としては大成功だったと思う」とレース後のマイケルは喜んでいた。
イベント・プロモーション業をチームから分断、キム・グリーンたちの新会社に任せることにしたマイケルは、レーシングチームの全面的所有権を獲得し、元々本業のレースに専念するようになっていた。ところが、昨年ミルウォーキーがレース・カレンダーから落っこちる事態に陥っていることが明らかになると、それを強く憂慮し、新たにイベント会社を興し、ミルウォーキー救済に乗り出した。
その後、マイケルは開催が危うくなっていたボルティモアのストリートレースも救うこととなった。彼は今や、デトロイトGPをプロモートするロジャー・ペンスキーのように、インディーカー・シリーズに寄与している。
ミルウォーキーのレースは、かつてカール・ハースがプロモーターだった。そのレースでマイケルは勝利を重ねた。今、彼は尊敬する先達に倣い、同じ道を歩み始めたということらしい。
「おかしいね。その件については考えたこともなかったよ」とマイケルは話し、「彼と彼のスタッフのためにも、ここでのレースで優勝できたのは良かった」と現役時代を振り返った。そして、「でも、まさかこんなことになるとはね」と自分が今やプロモーターとして伝統あるレースを運営していることに驚いていた。
「誰かが仕組んだわけでもないんだろうけど、僕がカールのようにミルウォーキーのプロモートをすることになるなんて……なんだか少し嬉しいね」とマイケルは話した。「カールとポール・ニューマンのチームで走るのは素晴らしいことだった。僕のレースにおける最高の思い出はニューマン・ハース時代のものだ。カールとポールのことを今でも懐かしく思う」とマイケルは語り、「彼らはインディーカーレースのために多くのことをやってくれていた。ミルウォーキーのレースを開催し続けることになったのも、当時の彼らの功績だ」と続けた。
そんなマイケルは、再びイベント・プロモーションへとビジネスを広げた事に対し、何の気負いももないようだ。自分が必要だと関するものに対して、必要だと思える行動を起こしているだけだと映っている。そして、それがシリーズにとってプラスになっている。
ミルウォーキーのレースはいつもエキサイティングだ。ドライバーのスキルが見え、ファイティング・スピリットを感じ取ることができる。来年のレースは、今回以上の盛況となることと期待したい。
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