人気番組「レイト・ショウ・ウィズ・デイビッド・レターマン」にダリオ・フランキッティが出演
アメリカの人気トーク・ショウ番組=レイト・ショウ・ウィズ・デイビッド・レターマンに、今年のインディー500ウイナー=ダリオ・フランキッティがゲストとして招かれた。
これは面白い! レターマンは、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのオーナーのひとり。自分のチームのドライバー=佐藤琢磨を負かしてインディー・ウイナーとなったダリオに、彼はいったい彼は何を聞くんだろう?
この晩ふたり目のゲストとしてフランキッティはニューヨークのスタジオに登場。ノーネクタイ、スリムなダークスーツ、いいカンジの茶色の尖り気味な靴……とダリオ、さすがにファッショナブルでした。
レターマンは、彼のいつものスタイルで単刀直入に、「自分と琢磨、あの時に逆の立場だったらどうしていた?」
するとフランキッティ、「琢磨はやるべきことをすべて正しくやっていた。ターン3や、もっと先までアタックを待つべきだったと言う人もいるけれど、あのタイミングが正しかった。彼はドラフティングに入っていた。あそこでアクセルオフしていたら、レースはそれで終わっていた。僕は与えるべきスペースを与えた。それは可能な限りのスペースだった。あれ以上行ったら、自分がアウト側の汚れたラインに行ってクラッシュしていた。そして彼はマシンをスピンさせた」。
スラスラと流れて行く会話の中で、琢磨があと少しインに入るのが早かったらパスは成功していたかもしれない。ダリオのコメントにそう臭わせるものもあった。あと少しってどれぐらい? 1秒? コンマ5秒? コンマ1秒?? それは今年のインディーで戦っていたドライバーたちだけが感じたり、理解できたりするものだろう。
いずれにせよ、今年の最終ラップはインディー500の歴史に残る名勝負だった。勝てなかった琢磨にすれば本当に悔しいだろうが、アレは良い負け方だった。そう思う。同じ最終ラップでも、弱気が原因でアクシデントを起こしたケースもあったし、慎重になり過ぎてスピードダウンし、大逆転のパスを許したなんていう悪い負け方も我々は見て来た。悪い方と比べることに意味はないけれど、ポジティブな負け方は将来に向けての推進力になる。
レターマンとフランキッティの会話は、優勝が3回目だったこと、インディー500は体力面よりメンタル面で厳しいこと、ダリオと親交の深かったダン・ウェルドンのこと、NASCARでインディーカー・ドライバーが成功できないことなどへと広がって行った。
最後にレターマンは、「3度の優勝で、3回ともこのショウに出てるんだったよね?」とフランキッティに聞き、「もう来年は来ないで下さい」とキッパリ告げて会場の笑いを誘った。しかし、そのすぐ後に「でも、来ちゃうのかもしれないな」とつぶやくように言った。それぐらい強いからね、ガナッシと彼のコンビネーションは。
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