2012 INDYCARレポート R7テキサスDay1プラクティス1：路面トラブルでセッション遅れ。ホンダ勢好調フランキッティがトップ、唯一のロータスユーザー、シルベストロは大苦戦

6月8日　テキサス・モータースピードウェイ＝全長1.5マイル
天候：晴れ
気温：29〜31℃

予選前に1回だけのプラクティス、最速はダリオ・フランキッティ

　昨日までの雨の影響で、テキサス・モータースピードウェイは路面から水が染み出し、インディーカーのプラクティス開始が1時間以上も遅れた。
　午後1時30分頃にルーキーのキャサリン・レッグ（ドラゴン・レーシング）用に特別な走行時間が与えられ、その後、1時45分に全車による走行がスタートした。

　3時までの走行でトップタイムを記録したのはダリオ・フランキッティ（チップ・ガナッシ・レーシング）。タイムは24秒3941＝平均時速214.724マイルだった。5月初旬の合同テストで得られた情報を基に、インディーカーは今週のテキサス入りを前に新たなエアロルールを発表した。エントリー25台は、テキサスならではの蒸し暑さの中、マシンセッティングに努めていた。予選はこの後間もなく、午後4時に開始の予定だ。

　プラクティスの2番時計はスコット・ディクソンで、この2戦で2連勝中のガナッシ勢が1位、2位独占を果たした。3位以下にはジョセフ・ニューガーデン（サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング）、アレックス・タグリアーニ（ブライアン・ハータ・オートスポート）、トニー・カナーン（KVレーシングテクノロジー）と続いた。ホンダ勢がトップ4を占め、しかも、この4人は0.1秒以内の差に収まっていた。トップ10で見てもホンダユーザーが6対4で優勢にある。テキサスの暑さもシボレーには味方していないということか……。

　チーム・ペンスキーの3人は、誰もトップ10に入れていない……どころか、ウィル・パワーが18番手、エリオ・カストロネベスは19番手だった。ライアン・ブリスコーは何とかトップ10を惜しくも逃す11番手につけたが。レースセッティング徹底重視で粛々とプログラムをこなしているのか？
　佐藤琢磨（レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング）は、5月初旬のテストに参加していないながら、14番手につけた。走行データ不足の中では悪くない結果だ。積極的に47周を走行。そのうちの30周目に、24秒6772＝平均時速212.261マイルのベストをマークした。トップとの差は0.2831秒。

　今回もロータス唯一のエントリーであるシモーナ・デ・シルベストロ（ロータス・HVMレーシング）は、30周を走ったうちの29周目に出した25秒6725がベストで、トップから1.2784秒、すぐ上の24番手だったレッグからでさえ0.4276秒も離されていた。