曇り空は晴れに変わった。しかし、気温は低いままのセッションとなった。13〜14℃で、路面も20℃までしか上がらなかった。
予選を間近に控えてのプラクティス3で最速タイムをマークしたのは、昨日は6番手だったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。ラップタイムは1分11秒2845と、昨日ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が出したベストより1.5秒も速くなっていた。
パワーは1分11秒4677で2番手につけた。彼は一番ホットに攻めているタイミングで、まだ加速する前のシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)に追いついてしまった。あの時フライングラップを2周続けていたら、パワーがトップだったかもしれない。3番手にはストリートを得意とするライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポーツ)が来た。4番手はライアン・ブリスコー(チーム・ペンスキー)、昨日2番手だったジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)まで、トップ5が1分11秒に入った。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)はセットアップが決まらずに苦戦している。プラクティス3でのベストは1分13秒6104で、昨日の自己ベストからは2.3秒近くも短縮しているが、このセッションでのトップとの間にも同じく2.3秒の差が存在するのだ。
ルーベンス・バリケロ(KVレーシングテクノロジー)も21番手と苦戦中。チームメイトはトニー・カナーンが10番手、EJ・ビソが13番手だったが、ビソに1秒の差をつけられている。このことからも推察できる通り、ハイスピード・ストリートコースのデトロイトは攻略が非常に難しく、中級フォーミュラカーやスポーツカーででも、走った経験を持つことが重要ということのようだ(例えばパジェノーは、アメリカン・ル・マン・シリーズのLMP2マシンで走行経験あり)。
今週初めてベル・アイルのコースを走り、上位につけているのはジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポーツ)。今シーズン、ロード&ストリート4戦の予選でファスト6にすべて進出しているのは彼だけ。その成績はダテじゃない。このひょうきんなカナディアンの戦いぶりにも注目して行くべきだろう。
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