オーバルを苦手としていたウィルソンがついに優勝! Photo:INDYCAR\LAT USA |
ガナッシ勢不振の大チャンスを生かせず……
テキサスでは、ロングランで安定していたジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)が大逆転優勝を飾った。もうあと2周とちょっと……というところでグレアム・レイホール(チップ・ガナッシ・レーシング)はウォールにヒット。08年以来となるキャリア2勝目を逃した。最後の勝負は、ニューマン・ハース・レーシングに籍を置いたことのある長身ドライバーたちによって繰り広げられていた。
悔しい思いをしたドライバーはもう一人いた。ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だ。228周のレースが184周目にリスタートとなった後、パワーはチームメイトのライアン・ブリスコーとトップ争いをしていた。そこへトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)がうまいことドラフティングを捕まえてアタック。それに自然と反応して、パワーはラインをインへ大きく寄せた。今年はブロッキングのルールがかなり緩和されているけれど、あの動きは「完全アウト」と判定され、パワーはペナルティのピット・ドライブ・スルー。勝利の権利を失った。
「アレは受け入れられない危険なブロッキング」とレース後のカナーン。パワーも、「トニーの1日を台無しにしてしまった。申し訳ない」と全面的に非を認めた。
テキサスでのパワーは、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がクラッシュしていなくなった時点で優勝候補の筆頭に浮上。しかし、あと少しの冷静さを彼は欠いていた。ファイター・タイプのレーサーは、ああいう反応をしてしまいがちだ。パワーは結局8位でゴールした。
痛恨のドライブスルーペナルティを受けたパワー。この一戦が 今後のシリーズタイトルの行方にどんな影響を及ぼすのだろうか? Photo:INDYCAR\LAT USA |
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