テキサス用エアロルールはドライバーの意見を取り入れて変更に
テキサスでのイベントを前にインディーカーが発表したルールは以下の通り。
義務づけ
・リヤウィングのメインプレーン設定角度はマイナス5〜10.5度の範囲内
・標準スピードウェイ用翼端板使用
・標準リヤ・ホイール・ガード
オプショナル
・3分の2 ラジエター・インレット・シャッター
使用不可
・リヤ・ホイール・インフィル
・サイドポッド・トップ・デック
・アンダーウィング・ストレイクおよびサイドウォール
・リヤ・ウィッカーおよびビーム・ウィッカー
しかし、それが予選後に変更された。使用不可の最後の項目が削られ、
リヤ・ウィッカーは8分の1インチの高さまで許可
リヤウィング幅いっぱいまでオーケー
とされた。
ドライバーたちの反応は、変更前後ともにポジティブだ。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、「ルール変更で戦える状況になったと思います」とファイナルプラクティス終了後に語った。
予選4位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング=CGR)は変更前の時点でも、「マシンをより一層理解する必要が生まれている。それは良いこと」とハンドリングを難しくしているルールを歓迎。ファイナルプラクティス終了後には、「タイヤの摩耗により、1スティントの中でもラップタイムが大きく変わって来ると思う。ドライバーにとっては厳しいレースになるね。そして、それはファンにとっては見て楽しいレースになるということのはず」と話した。
予選2位となったダリオ・フランキッティ(CGR)は予選後、「今のままのルールでも戦えるけど、あと少しグリップがあるように変更しても良いと思う」とコメントしていた。実際に、この意見が採用された形だ。
予選最速ラップを記録し、予選3位となったグレアム・レイホール(CGR)は、「テキサスは、"アクセルを戻したら負け"と考えるべきレースだったが、今回からは"どれだけ戻すか、どれだけ戻さずに走れるか"が勝負に変わった。面白いレースになりそうだ」と話していた。
ポールポジションを獲得したアレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート)は自らの予選アタックについて、「ダウンフォースが小さいから、マシンはターン1〜2でも、ターン3〜4でもルースだった」とコメント。レースに対しても、「凄くドライビングの難しい、そして見て面白いレースになると思う」と話した。
さぁ、どれだけのオーバーテイクが見られるのか?
1スティント内でのラップタイムの落ち込みが大きくなる可能性が指摘されているが、それは果たして、1回多いピットストップとしてもフレッシュタイヤで走る時間を長くする戦い方が有利……とまでなるのか?
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