2012年6月23日土曜日

2012 INDYCAR 佐藤琢磨コメント45:第9戦アイオワ プラクティス1・アイオワでは人気急上昇!?「プロモーションが7本位あって、それはいいこと。走りは予想通り苦戦で次のセッションは決勝のマシン作りを優先させないといけない。クルマが出来上がっているマシンとのスピード差でやりづらいセッションになると思う」

アイオワ走行初日、予選前のプラクティス1回目が終了
トップはマルコ・アンドレッティ、佐藤琢磨は23番手スタート


やって来ました、アイオワ州ニュートン。デ・モインの東およそ40マイルにある0.894マイルのショート・オーバルに。

2デイ・イベントの初日、涼しめの朝方から気温が急上昇する中、プラクティス1回目が行われた。最速は昨年度ウイナーで、事前テストでも速かったマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポーツ)。タイムは17秒4126。2番手はルーキーのジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)の17秒4458で、3番手はアレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート)の17秒4743だった。
トップ6までがトップから0.1秒の中に収まっている! トップ10がコンマ2秒差の内。これぞショートトラックという戦いになっている。

上位陣の使用エンジンは、トップから順に、シボレー、ホンダ、ホンダ、シボレー、ホンダ、シボレー、ホンダ、シボレー。ほぼ互角と見ていい状況のようだ。
去年、ここでキャリア初のポールポジションを獲得した佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、49周を走って17秒9722のベストを8周目にマーク。トップとは0.5596秒差で、ポジションは25台エントリー中の23番手だった。琢磨の後ろはルーベンス・バリケロ(KVレーシングテクノロジー)、シモーナ・デ・シルベストロ(ロータス・HVMレーシング)だった。

Jack AMANO(以下——)昨日、ここへ来る時にラジオを聞いてたら、出演してましたね?

佐藤琢磨:たくさんプロモーションがあったんですよ、7本ぐらい。

——やっぱり、去年ここでポールポジション獲ってるからですかね?

佐藤琢磨:わからないけど、そうかもしれないですね。昼の12地から6時ぐらいまで、ラジオなどに出てました。その後にエンジニアたちと合流しました。長い1日でしたけど、順調にそこまでは行ってました。

——人気急上昇中って感じますか?

佐藤琢磨:まぁそうですね。

——いいことですよね?

佐藤琢磨:はい。

——さて、今終わったプラクティス1回目ですが、予想していた通りに苦戦中……ですか?

佐藤琢磨:予想通りです。

——やっぱりテスト来ないでっていうのは辛いとこですね?

佐藤琢磨:はい。先週言ってた通りです。だから、今セッションを終わった状態が本来スタートするべき場所ですよね。セッションを完全にひとつ、後ろっていうか、ビハインドっていうか……。無駄になってるわけじゃないんですけどね、もちろん。僕らなりには物凄く良い進歩を遂げたけど、スタートがあまりにも悪過ぎるというか、ちょっとこんなアイオワは初めてですよね。

——ミルウォーキー、テキサスと1セッション目が苦しかった。それらと比べて、今回の苦戦ぶりはどうですか?

佐藤琢磨:似たような感じ。ベースのセットアップが全然できてない。行くとこ行くとこでもちろん経験を積んで、次のレースに行くまでに予想を立てて、自分たちの持っているものをアプライしてるんですけど、やっぱりコース毎でキャラクターが違い過ぎるから。テキサスからミルウォーキー、ミルウォーキーからアイオワと、3つともまったく違うオーバルじゃないですか。だから、うまく対応し切れてないですね、チームも。次のセッションは大分良くなると思いますけど、その次1回しかないのですね、プラクティスが。なかなか展開としては、あまり簡単ではないです。

——次のプラクティスセッションのタイムでトップ8に入りたいワケですよね? そうすると、このセッションが、予選じゃないのに予選みたいになりますよね?

佐藤琢磨:だから、クルマが出来上がってる上の方の人たちは、おそらく次のセッションの前半はトラフィックで走ってクルマを作ってって、最後にニュータイヤを履いてタイムを出しに行くと思いますけど、僕らの中では多分、レースのためのクルマ作りを多分、先ずは優先しなくちゃいけない。一番イヤなのは、単独でのスピードじゃなくて、これは多分トウを使ったスピードでの勝負になって来る。みんな、トウを使って、ピックアップがって言うじゃないですか、それを狙ってくと思う。だから、凄いスピード差のあるセッションになりそうな気がしますね。みんなバック・オフして、前にうまく近づいて、ちょっとでも良いタイムを出したい。だから、危険にならなければいいんですけど、多分、やりづらいセッションになると思う。そこに行くまでに、みんなが最後にニュータイヤを履くところに行く前に、僕らもクルマが出来上がってればいいんですけどね。

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