2012年6月10日日曜日

2012 INDYCAR 佐藤琢磨コメント39 R7テキサスDay1ファイナルプラクティス「ようやくまともなにレースできる状態に近づき、クルマは安定してた。エンジントラブルは、次のレースでグリッド降格なるよりもここの方が良い」

佐藤琢磨はファイナルプラクティスで4番手と好調
しかし、エンジントラブルで10グリッド降格に


 太陽が西に傾いた中、夜7時前から30分間のファイナルプラクティスが行われた。コンディションは日中に比べて明らかにレースに近く、出場全車が一斉に走り、レースに向けた最後のセッティング確認を行っていた。

 最速はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。ドラフティング利用で216.139mph平均をマーク。2番手はマイク・コンウェイで215.340mph、3番手はアレックス・タグリアーニ=215.148mphだった。佐藤琢磨は4番手となる214.531mphを出すも、エンジンブローでセッション終盤にストップした。
 このセッションは直前に変更されたエアロパッケージをエントラント全員がトライするものとなっていた。テキサスでのレースを迎えるにあたって採用されたルールは、ダウンフォースが少なくなり過ぎており、挙動が不安定という声がドライバーの間から上がっていたからだった。

 ファイナルプラクティスを前に変わったルールとは、リヤウィングのガーニー・フラップ装着が許可されたところ。高さは8分の1インチまでに制限されるが、全面禁止が撤回され、装着オーケーとなった。ガーニー・フラップ=ウィッカーはドラッグも生むが、ダウンフォースも発生させる。インディーカーのシミュレーションによれば、このガーニーをつけて、ウィング角度を規定最大のマイナス5度にしても、アクセル全開で1周を走るのは不可能だという。

Jack AMANO(以下——)予選後にエアロのルール変更、されたようですね?


佐藤琢磨:うん、変わった、変わった。

——どういうマシンになったんでしょう?

佐藤琢磨:そうですね、基本的にダウンフォースが増えてます。なので、かなり安定して来てます。ファイナルプラクティスでは気温も路面の温度も下がってダウンフォースも自然に増してましたけど、クルマは本当に安定してました。

——ルール変更は、まさに琢磨選手の期待した通りの成果を実現したんですね?

佐藤琢磨:はい。やっと、こう……コンフォータブルなレベルというか、ようやくまともな状態になって来て、レースのできる状態に近づきましたね。

——パック・レーシングにはならずに……

佐藤琢磨:パックにはならない。

——それは、ルールがうまく行って理想的な状態が確保できているって印象ですか?

佐藤琢磨:そう……ですね。

——短いセッションでしたが、マシンの感触は?

佐藤琢磨:いくつかのトライをして、いいデータが採れました。十分にトラフィックで走れたとは思いませんけど、最初のうちには何度かトラフィックで走れたし、良かったかな? 誰か他のマシンに思い切り近づいて……というのは今回ちょっとできなかったので、それは明日、レース中に色々とまた習得してかないといけないところですね。

——エンジントラブルが最後に出たので、明日のグリッドが降格になりますね?

佐藤琢磨:そう、多分。明日の方がいいですよね、次で下げられるよりも。ミルウォーキーじゃ後ろから上がって来にくいから。

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