5月17日 Day6 プラクティス6
いよいよ強豪がトップグループに名を連ねた
走行6日目は、レースと同じブースト圧で走る最後の日(レース前の金曜日のファイナル・プラクティスを除く)。当然、今日の各エントラントの目的はレス用セッティングのファインチューニングだった。
昨日と同じく結構風があるコンディション、そして、ルーキーオリエンテーション開始から8日連続の好天下、走行時間はキャサリン・レッグのROPのために1時間減らされたが(別コラム参照)、29台が1391周を走行した
今日のトップはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)の223.088mph(=約348.949km/h)だった。一昨日のマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)に続いて、今年2人目の223mphオーバーだ。6日間をフルに活用して、いよいよ強豪がトップへと名を連ねて来た。なお、アンドレッティは、今日は一切の走行を行わなかった。アンドレッティ・オートスポートは、ライアン・ハンター-レイが2周、アナ・ベアトリスが14周をしたが、ジェイムズ・ヒンチクリフとセバスチャン・サーベドラはアンドレッティ同様走行ナシの1日としていた。
今年のインディーで初めてトップスピードを記録したディクソンは、「いい感じだね。今年は、例年よりも少しゆっくりと時間をかけてここまでやって来た。僕らにはスピードがなかったが、ドラフティングを使ってのスピードには何も意味がない。僕らはレース用セッティングだけを行って来た。そして今日、大きな進歩を遂げることができたと喜んでいる」と話していた。「明日、そして土曜日は、今日までとはまったく違ったものになる。単独走行だ誰がどれだけのスピードを出せるのか? そこが勝負になるからだ。僕が感じているのは、ホンダもチーム・ターゲットも非常に良い仕事をしているということだ」。
ニューガーデンはなお2番手をキープ
2番手はスーパー・ルーキーのジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)で、222.709mph(=約358.339㎞/h)。昨日はスピン&小クラッシュを喫したが、この好走で不安を払拭することができただろう。
3番手はグレアム・レイホール(チップ・ガナッシ・レーシング)の222.080mph(=約354.108㎞/h)、4番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の221.932mph(=約357.089㎞/h)、5番手はジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)の221.715mph(=約356.739㎞/h)だった。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、47周を走ったが、ベストは4周目の219.900mph(=約353.812㎞/h)で、今日は17番手だった。ドラフティングを使っての走行が少なかったために220mphには届かなかったが、レース用セッティングの細かな詰めを行い、満足の行く成果を手にしたようだった。
「今日の走行は、昨日までに比べると周回数が少なかったんですが、マシンのバランスはとても良いと感じられていました。今日の早朝から、昨日までに得られたデータをすべてチェックし、何が良かったのかをひとつひとつ確認して行きました。今日の仕事ぶりに関しても、とても満足しています。明日のファストフライデーに向けたとても良い準備を行えました」と琢磨は語った。
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