プラクティス5
天候:晴れ
気温:22〜26℃
走行5日目も朝から快晴だったが、少々風が吹くコンディション。 写真はパゴダ裏の旗。ドライバーたちはターン3外側と、メインストレートの タワーてっぺんにあるウィンドソックスで風向きと強さをチェックしている。 Photo:Masahiko Amano\Amano e Associati |
昨日より1日を通して涼しいコンディションが続いていた。今日は風がやや強めだったこと、昨日ほど多くの台数による集団走行が実現しなかったことから、トップ・スピードは222.785mph(=約358.461㎞/h)にとどまった。
トップタイムをマークしたがクラッシュも経験したニューガーデン。 Photo:Naoki Shigenobu |
今日の彼は夕方の、いわゆるハッピーアワーのトラフィックで最速ラップをマークした。
しかし、彼はその後、今年初めてのアクシデントを起こすドライバーともなってしまった。3台のマシンの後ろを走っていた時、ターン4からメインストレートへと出るところでマシンが突如としてスピン! 幸いにも彼は二度のスピンの後にコースイン側の壁に前後ホイールを軽くぶつけるだけで済んだ。ニューガーデンはメディカルチェックを受けてすぐにドライビング再開の許可をもらった。そして、マシンへのダメージも非常に小さいものだった。
「このコースでラッキーはそうそう起こるもんじゃない。僕は今日、その1回に恵まれたんだと思う。チームが素晴らしい状態に仕上げてくれたマシンを壊したくはない。今日、どうしてスピンをしてしまったのか、その原因をキッチリ解明したい。今日はみんながレース用セッティングをより良くしようと周回を重ねていた。僕らももう少しマシンを良くする必要がある。今日の僕らはかなりのラップを重ねたタイヤを装着していたためか、ドラフティングの中での走りが難しくなっていた。あのアクシデントは、インディーの小さな洗礼を受けたっていうことなのかな?」とニューガーデンは語った。
アンドレッティのレギュラー組3人衆が2~4位に並び
佐藤琢磨も自己ベストを更新して3日連続9番手と好調
今日の2、3、4番手はアンドレッティ・オートスポートのレギュラー・トリオだった。マルコ・アンドレッティが222.108mph(=357.372㎞/h)、ライアン・ハンター-レイが221.763mph(=約356.817㎞/h)、ジェイムス・ヒンチクリフが221.638mph(=約356.615㎞/h)をマークしてのことだった。今年の彼らは非常に高いレベルで安定している。彼らのチームメイトとしてスポット参戦をしているセバスチャン・サーベドラも220.802mph(=約355.270㎞/h)を出して初めてのトップ10入りを果たした。アナ・ベアトリスも少しだが自己ベストを更新する219.761mph(=約353.595㎞/h)をマークして18 番手につけた。
5番手はダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)で、スピードは221.623mph(=約356.591㎞/h)。今日の彼は87周と多くのラップをこなし、キッチリと上位につけてみせた。
カーナンバー50のマシンを駆るフランキッティ。いよいよ調子を上げてきた。 Photo:Naoki Shigenobu |
「昨日までの続きでレース用セッティングを進めました。今日は風が強めのコンディションでしたが、その中で良いセッティングを見つけることもできていました。順調に、着実にプログラムを進めて来ることができています。明日も天気は良さそうですね。決勝用セッティングを明日も続けて、金曜日は予選用セッティングだけをやるようになるのかな?」と琢磨は話していた。
バリケロはスピード不足で苦境にアレジらロータス勢のパワー不足は一段と深刻
ジャン・アレジは今日、ベストが205mph台にとどまった。ロータスエンジンの パワー不足を改善する手段はあるのか? Photo:Naoki Shigenosu |
もう一人のF1出身ルーキー、ジャン・アレジ(ロータス・ファン・フォース・ユナイテッド)も、46周を走りながら205.389mph(=約330.470㎞/h)が精一杯と、レース用セッティングでのスピードはかなり厳しい状況にある。30台走行中の29番手だ。これはロータス・エンジンのパワー不足が大きな原因で、同じロータス・エンジンで走るシモーナ・デ・シルベストロ(ロータス・HVMレーシング)が今日の最下位だった。彼女のベストは205.009mphm(=約329.859㎞/h)だった。トップのニューガーデンとの間には、実に17.776mph(=約28.602㎞/h)もの差があった。
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