5月15日 Day4
プラクティス4 12:00~18:00
好天続きで各チームともマシンセットアップが大きく前進
快晴がもう4日目。5月のインディアナは天候が不安定なのが普通なので、今年のインディー500は本当に珍しい好天続きとなっている。
そのおかげで各チームのマシンセットアップは大きく進み、ルーキーを含めてドライバーたちも新しいマシン、新しいエンジンへの慣れもおおいに進んだようだ。今日、またしてもスピードはアップした。それは、昨日まで以上に多くのチームが集団での走行を求め始めたからでもあった。夕方5時からの所謂ハッピーアワー、今日は12台以上が一斉にコースを走るシーンも見られた。
しかも、今日は昨日までとは違い、ハッピーアワーも暑さが残ったままだった。メインストレートとターン1はグランドスタンドの日陰になっていたが、陽の当たっている路面の温度は高いままだった。今日のハッピーアワーは、レースセットアップを向上させるために走行を重ねるのに適したコンディションだったと言える。
ハッピーアワーに複数チームが集団走
アンドレッティ・オートスポーツがトップ5に2台食い込む
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、隣り同士のピットのグレアム・レイホール(チップ・ガナッシ・レーシング)と事前に話し合い、一緒にコースインした。すると、そのすぐ後にペンスキー勢が3台揃ってコースへ。さらに、シモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)、アレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ-アガジェニアン)らが加わった。そして、この集団が、4台揃って出て来たアンドレッティ勢に追いついた。アクシデント発生を心配し過ぎることで悪名高かったブライアン・バーンハートが未だに競技長だったら、ビビってイエローフラッグを出すよう指示が飛んでいいだろう。
しかし、そんな事態にはならず、アクシデントも起こらず、ここに参加していたチームは有効なセッティングデータを収集していた。
この集団走行は20周以上も続いた。1台、また1台とピットへと戻った後、パックに後半から参加したアンドレッティ勢は走り続け、その中でマルコ・アンドレッティが今日のベストとなる223.676mph(=約359.895㎞/h)をマークした。もう残り時間が10分を切ってからのことだった。
今日の2番手はエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)の222.025mph(=約357.238㎞/h)。これは琢磨らと一緒の、夕方5時半過ぎの走行時に記録された。
3番手はジェイムス・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)の221.864mph(=約356.979㎞/h)。4番手はレイホールの221.855mph(=約356.965㎞/h)で、5番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)の221.814mph(=約356.899km/h)だった。アンドレッティ・オートスポートは、トップを取っただけでなく、さらに2人をトップ5に食い込ませた。
ペンスキー、ガナッシもいよいよ本気モード
昨日からトラフィックでの走行をチームメイト同士で始めていたペンスキー勢は、前述の通りカストロネベスが2番手につけ、ウィル・パワーが221.169mph(=約355.861㎞/h)で7番手、ライアン・ブリスコーは220.094mph(=約354.131㎞/h)で14番手だった。
ガナッシAチームの2人は、ダリオ・フランキッティが221.056mph(=約355.679㎞/h)で8番手、スコット・ディクソンが220.800mph(=約355.267㎞/h)で10番手だった。昨日に続き、揃ってトップ10入り。入念なベースセッティングチェックを終えて、いよいよ戦闘モードへとシフトして来た感じだが、まだトップ・ギヤというワケではない。明日以降は、より積極的にトラフィックを求めた走りを展開して行くことだろう。明日の天気予報も晴れなのだ。
佐藤琢磨、充実した走行で連日のトップ10入り
琢磨はロングランを日中と夕方の2回行った。最初のロング・ランは単独走行がメインだったが、2回目はトラフィックの中心的存在となっていた。ペンスキートリオとポジションを入れ替えながら20周以上を走った彼は、狙い通りのトラフィックテスト、さらにはロングラン達成で充実した1日を終えた。琢磨のベストは、トラフィック内で記録した220.843mph(=約355.336km/h)。2日連続の220mph台、そして、2日連続の9番手=トップ10入りだった。
今日走ったのは30台。昨日ROPをパスしたジャン・アレジとファン・フォース・ユナイテッド・チームは1日走行なしで、マシンの整備をジックリと行っていた。
ドラゴン・レーシングはシボレー・エンジンの確保に目処がついたのか、ガレージにチームの看板が掲げられた。
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