2012年5月15日火曜日

2012 IZOD INDYCAR シリーズレポート:5月14日 第96回インディアナポリス500 Day3 プラクティス3回目 走行3日目、最速はまたしてもジョセフ・ニューガーデン……なのだが……

5月14日 Day3
プラクティス3 12:00~18:00
天候:晴れ
気温:23〜27℃

ルーキーのニューガーデンは走行3日目にトップタイムをマーク。
走行序盤から好調を維持している。
Photo:INDYCAR\LAT USA
トップスピードはついに222mph台に突入 

 走行3日目のトップスピードは、ルーキーのジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)が記録した。オープニングデイに続いて、3日で2回目のトップだ。今日の彼のスピードは1周回平均が222.486mph(=約357.198㎞/h)と、ついに222マイル台へと突入した。
 今日、222mphに手を届かせたのはニューガーデンただ一人だった。昨年度インディーライツ・チャンピオン(=ニューガーデンのことデス)、とても頑張っている。サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングも新興チームとは思えない見事な仕事ぶりを発揮して来ている。
 しかし、今日の222mph、一体どれだけの意味があるんだろうか? ドライバーやチームの間にスピードを競い合うつもりがあるのかないのか、本当のところはわからないけれど、トップのニューガーデン以下、上位陣は皆、ベストを夕方の5時過ぎ、俗に言う”ハッピーアワーに出していた。
 ハッピー・アワーとは、アメリカのバーで使われるコトバ。夕方早く入店すると1オーダーで同じオーダー(ビールでもワインでも)が2杯出してもらえるシステムで、2杯出る時間帯がハッピーアワーと呼ばれている。
 今日は、日中こそ暑かったが、夕方になってスピードの出易いコンディションが整った。そこで集団走行をすれば、スピードが高くなるのは当たり前。そんな状況下、マシンがジャカスカ走っていた。みんなレースを睨んでトラフィックでのセットアップを磨いている? そうは思えなかった。
 レースデイの天候がどうなるか……それは誰にもわからない。しかし、レースのスタートが正午。照準はもっと暑いコンディションでの戦いに絞り込んだ方が良いのでは? 暑い中で速いマシンを涼しいコンディションにアジャストすることはできるが、涼しい中で速いマシンを暑い中でも速く走らせるのは簡単じゃないコトでもあるし……。


タイムでは中団にとどまるペンスキー勢は
気温の高い中でトラフィックセッティング


 「今日、トウを使わないでベスト出した人なんていないでしょ?」と3番手タイムを出したマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)は話してたが、「三代目、それは間違ってますよ!」。あなたの元チームメイトのトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)が、ハッピー・アワー前に単独走行で219mphを出してた。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)も、同じく夕方5時前、今日の自己ベストに到達する前に単独走行で218.999mph(=約352.369km/h)をマークしてました。
 こんな状況だから、チーム・ペンスキーの3人が今日のスピードチャートで15、16、17位に甘んじているのもうなずける。彼らは彼らでトラフィックセッティングをやっていたけれど、それはまだ気温の高い中でのことだった。

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