ピットからガレージへと歩いて戻る間もレース・エンジニアのジェリー・ヒューズに マシンのフィーリングを伝える琢磨。 Photo:Masahiko Amano\Amano e Associati |
佐藤琢磨とレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは、チーム・ペンスキー、チップ・ガナッシ・レーシングと同じフィロソフィーで今年のインディー500に臨んでいる。プラクティス2日目、彼らもまた単独走行に拘ったプログラムを進めていた。
昨日はチームメイトのミチェル・ジョルダインが先に走ったが、今日は琢磨が先だった。そして、琢磨は今日走った32人の中で3番目に多い56周を走行し、その54周目に218.016mph(=約350.788㎞/h)のベストを記録した。
琢磨は納得の行く形でマシンをガレージへと戻し、夕方にはジョルダインの走行をピットで見守っていた。今日はジョルダインが走行時間終了間際に13周しかできなかったが、昨日の琢磨と同じように、チェッカーフラッグを受けたラップに自己ベストをマークしていた。それは214.117mph(=約344.514㎞/h)というスピードで、33台中の30番手でしかなかったが、ジョルダインは96年以来のインディーなので、スピードアップも1日ずつ着々と進めて行く計画なのだ。
久々のインディ500を順調に進めているジョルダイン。琢磨との 協力関係もとてもうまくいっているようだ。 Photo:INDYCAR\LAT USA |
アレジはいまだフェーズ3突破できず。ドラゴンは本日も走行できず
ウェイド・カニンガム(AJ・フォイト・エンタープライゼス)はルーキー・オリエンテーション・プログラムの最終段階=フェーズ3を今日終了した。しかし、ジャン・アレジ(ファン・フォース・ユナイテッド)はもう走行4日目だった今日、32周を走りながらベストが205.265mph(=約330.271㎞/h)と昨日より4mphも遅く、フェーズ3通過は未だできていない。
ドラゴン・レーシングは、今日も走行できなかった。彼らのシボレーエンジン獲得は本当になされるのだろうか。この問題は、今年のインディー500の予選でバンプアウト合戦が見られるか否か、さらには、フルグリッドの33台にエントリーが届かない可能性までを心配させるものとなっている。ギリギリ最後の瞬間に何らかのミラクルが起こる……インディー500の秘めるパワーに期待したい。
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