2012年5月14日月曜日

2012 IZOD INDYCAR レポート:5月13日 インディアナポリス500 Day2 プラクティス2 その2 ガナッシとペンスキーはスロー・スタート


マシンのファインチューニングを突き詰める方針の2強勢

 今日はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が夕方の走行で初めて220mph(=約354km/h)台に到達したが、ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)はまだベストが217.993mph(=約350.751km/h)にしか届いていない。
今日はプライマリー・カーで走ったターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング。
スコット・ディクソンが夕方に220.829mphをマーク。
Photo:Masahiko Amano\Amano e Associati
 彼と同じように、チーム・ペンスキーもスピード的に目立たない存在のままで2日目を終えている。今日のペンスキートリオは、ベストがライアン・ブリスコーによる15番手! ウィル・パワーは17番手で、エリオ・カストロネベスは22番手だった。パワーは41周も走ったが217.762mph(=約350.379km/h)がベストで、カストロネベスは26周と走行少なめで、ベストは216.961mph(=約349.090km/h)だった。ブリスコーの周回数は40周だった。
 フランキッティの今日のプログラムは、プライマリーカーのシェイクダウンにあった。まだ彼らがセットアップを積極的にトライする段階に達していないのは、17周と少ない周回数で走行を終えているところにも明らかだった。2日連続の天候の良さが、彼らのペースをゆっくりとさせているようだ。
 ペンスキーは3人ともがプライマリーカーでの走行2日目だったが、まだ全員が単独走行に拘っている様子だった。
 ガナッシのディクソンは夕方に少しの間トラフィックを走り、そこで自己ベストを記録したが、それは結果的に……であって、速いスピードを出すべき走っていたというよりも多くのマシンが走っているタイミングでコース上にいてしまったという風に映っていた。ディクソンはそこで今日のプログラムを終了させた。

オープニングデイでパワー、カストロネベス、ブリスコーが
3台並んでプラクティス走行を開始。
Photo:INDYCAR/LAT USA
 今年は新型シャシーでの戦いであることからか、チーム・ペンスキーは単独走行でのマシンのファインチューニングを突き詰めて行く構えだ。おそらくガナッシも考え方は同じだろう。ギリギリまで時間をかけてベースラインを高くして、そこからトラフィック用チューニングへとシフトする計画なのだ。それは、今月になって明らかにされた新ルールの影響もあるのかもしれない。
 予選ではブーストが高められ、より大きなパワーが与えられる。その高いブーストで走れるのは金曜からに限定されている。そこで、彼らは木曜日まではセットアップの根幹的な部分を的な高いレベルに持って行くことにフォーカスして行くプランなのだと考えられる。
 (その3に続く)

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