もう何度も伝えて来ている通り、ロータスは今から2週間ほど前、2チームへのエンジン供給をインディー500以降に関してギブアップした。年間エントリーを予定していたブライアン・ハータ・オートスポートはブラジル戦の欠場を余儀なくされ、DRRはブラジルこそ走ったが、インディー500からは使えるエンジンがなくなってしまう苦境に立たされてしまった。この大問題が発生した後からインディーカーがエンジンメーカーとチームの間に入り、ホンダがハータに、シボレーがDRRにインディー500から最終戦までエンジン供給を行うようにと交渉を行っているようだ。
この一件を発端に、インディーカーは新ルールを作った。インディーカー・シリーズに参戦するチームは、今後はシーズン中の使用エンジンブランド変更を、シリーズの許可なく行えなくなる。
このルール設立の意図は、エンジンマニュファクチャラーとチームの間のパートナーシップを強化し、それを長期化させることができれば、マニュファクチャラーがチームと共有する秘密の保持などに関する心配も減らすことができるし、チームの成績が悪い場合などでも、ひとつのエンジンマニュニュファクチャラーの供給体制から脱落させられる可能性が制限されるというところ。
その他にもメリットとして、勝利を多く挙げたエンジンへのユーザーの偏りが起こることを防げる=シリーズの勢力図の均衡を保つことが期待できる。今後は、チームとメーカーの関係の中には、解消すべきものも出て来る可能性が十分考えられる。そして、「即刻関係を解消したい!」という話に発展する事態が起こらぬとも限らない(エンジンに関する秘密をチームが漏洩したとかで……)。そうした際にもこの新ルールがあれば、シリーズ主催者のコントロールが多少は存在する中で、チームとメーカーの関係解消が行われる。
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