ロータスの基幹チームだったドラゴンが……
ドラマチック・インディー500。今年はルーキー・オリエンテーション・プログラムが始まる前から早くもドラマチックな様相を呈しております。
走行開始目前で、ドラゴン・レーシングがロータスを契約違反のかどで告訴との情報が! カリフォルニアの裁判所に提訴がされたのは先週末の模様。ドラゴンの要求する賠償額は、「最低でも4.6ミリオンダラー(=約3億6655万円)」。裁判沙汰の通例なんだろうけど、驚くほどの巨額だ。
ドラゴンはロータスと頑張り続けて行くはずじゃなかったのか? なかったんですね。ブラジルのレースの前、「4チーム、5台は無理そうだから、2チーム、3台へと供給数を減らさせて」とロータスは申し出、ブライアン・ハータ・オートスポートとドレイヤー&レインボールド・レーシング(DRR)はロータス陣営を離れた。残ったのがドラゴンと、アンカーチーム(メインとなるチーム)のHVMレーシングだった。その2チームのうちのひとつからロータスは訴えられた。ハータかDRRによって……というのならまだ話はわかり易かったが。
ドラゴンの視野にはシボレー? イルモアの供給能力は?
驚いたことに、すでにドラゴンはロータスに全エンジンを送り返し、今週末に始まるインディー500を他のエンジンで戦おう意向。他のエンジン? それはシボレー以外には考えられない。ドラゴンのオーナー、ジェイ・ペンスキーの父親の名前はロジャーだから。彼はイルモア・エンジニアリングの創設者の一人で、今でも大株主。“キャプテン”の口添えがあれば、セバスチャン・ブルデイとキャサリン・レッグを走らせるためのエンジンは何とかなっちゃう? DRRとハータは何とかエンジンを手に入れたのに、「ドラゴンだけはアウト」じゃ、主催者のインディーカーとしても困る。シボレー&イルモアは、ここでもうひと頑張りができるか?
シボレーが16台まで体制を拡大しても、まだエントリー台数はグリッド数と同じ33台。もう1台要る。しかし、それをシボレーに頼るのは難しくなってしまうかもしれない。
そこで思いつくのがMSRインディーだけれど、こんなロータスのエンジンでも出場する意思、あるんだろうか? あるなら、ドラゴンが叩き返したエンジンがあると思うけど。
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